引越しあいさつをする人は何割? ご近所づきあいの実態調査
地縁が薄くなっているといわれる昨今だが、ご近所づきあいについての実態調査(CHINTAI・東京)によると、引っ越しの際にあいさつ回りをするという人がZ、Y世代ともに5割を超えている。「礼儀として」あいさつ回りは必要と考えている人が最も多い。 1996年~2012年に生まれた「Z世代」(18歳~28歳)と、1995年以前に生まれたY世代(29歳~44歳)の545人を対象に、4月16~23日にアンケートを実施。引越し時にあいさつまわりをした経験がある人は、Z世代が56.2%、Y世代が65.9%と両世代とも過半数。礼儀として、という理由のほか、Z世代は「隣人について知りたいから」(36.8%)、Y世代では「ご近所づきあいを円滑にするため」(37.3%)という人も多い。 逆にあいさつ回りをしないという人にその理由をたずねたところ、Z、Y世代双方ともに「面倒くさいから」という理由が最多。「隣人と関わる機会がないから」という回答がどちらの世代でも2位だった。 最近の新しい集合住宅では、非接触キーの導入はもちろん、居住階以外にはエレベーターが止まらない仕組みになっているところも増えており、同じマンションに住んでいても簡単に行き来できず、そもそも隣人との付き合いが前提になっていないところも多い。あいさつ回りをしない理由の一つとして「防犯のため」という理由も挙がっており、プライバシー重視の傾向もみられる。 ご近所づきあいについては、Z世代では基本的には挨拶程度の付き合いが主流である一方、Y世代では「挨拶以外の会話をしたことがある」が57.5%と、Z世代の39.6%を大きく上回っている。