HIRO10の後輩男女V ブレイキン中部北陸ジュニア「大舞台で活躍したい」
●岩前、高橋さん 金沢市内を拠点に活動するブレイクダンスチーム「キックス オーケストラJr.」の岩前海音(かいと)さん(14)=浅野川中3年=と、高橋凪(なぎ)さん(13)=鳴和中2年=が今月、名古屋市で行われた「ブレイキンブロック選手権中部北陸」の男女のジュニア部門で優勝した。パリ五輪に出場した大能寛飛(おおのひろと)選手=ダンサー名・HIRO10、市出身=も通った教室で腕を磨く2人は「寛飛さんみたいに大舞台で活躍したい」と来年2月の全日本選手権出場へレベルアップに汗を流す。 2日の大会には、小中学生の男子23人、女子12人が出場。予選を経て、決勝に進んだ8人が1対1のトーナメント戦で、DJがかける約40秒間の音楽に合わせて即興のダンスバトルを繰り広げた。 岩前さんは、手と頭だけを床につけて回る「Aトラ」、手の力だけで体を操る「トーマス」、床に背中をつけながら回転する「ウインドミル」など5種類の技を組み合わせて高い完成度を示した。 小学2年時にダンスを始めたが、これまでは「点数をつけられるのが苦手」と大会に出場してこなかったという。初挑戦で全国レベルの大会の頂点に立った岩前さんは「練習してきたことが評価されてうれしかった」と喜んだ。 高橋さんは中部北陸大会を2連覇。決勝で披露したのは、開脚倒立から腕の力だけで体をはね上げて回る「エアートラックス」。昨年3月ごろ、大能選手から直接指導を受けた大技で、ほぼ毎日、約3時間の練習を重ねてきた。 昨年の全日本選手権は4位で雪辱を期す高橋さんは「寛飛さんのおかげで技の種類が増えた。憧れの人に少しでも近づきたい」と力を込めた。