「“夜の街”控えて」小池都知事が緊急会見(全文1)命を守るため適切な行動を
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東京都の小池百合子都知事は30日夜、都庁で緊急記者会見を行った。 【動画】小池知事が緊急会見「“夜の街”控えて」感染疑い事例が多発 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「小池知事が緊急会見「“夜の街”控えて」感染疑い事例が多発(2020年3月30日)」に対応しております。 ◇ ◇
重大局面に変わりなし
司会:それではただ今から、新型コロナウイルス感染症に関する記者会見を始めさせていただきます。出席者につきましてはお手元に配布の座席表のとおりでございます。初めに知事から発言がございます。次に厚生労働省対策本部クラスター対策班の北海道大学大学院教授、西浦先生から東京都の現状分析についてご説明をいただきます。そののち質疑を行います。それでは知事、よろしくお願いします。 小池:はい。それでは新型コロナウイルス感染症に関しまして、都民の皆さま方にあらためてお願いを申し上げたいことがございます。よろしくお願いいたします。先週から都内におきましては感染者数がさらに増加をいたしております。そして今がまさに感染拡大を抑えられるかどうか、その重大な局面でございます。先日申し上げましたように、感染爆発、重大局面、ここには変わりはございません。そしてこれまでの都内の感染者の状況でございますが、最近は海外からの帰国者に加えまして、感染経路が不明な方が増えている、そのことが特徴でございます。 本日、新たに発生した患者さんの数でございますが、13名でございます。これまでの累計の患者数はこれで443名となりました。一方で、回復されて退院になった方は40名ほどいらっしゃいまして、現在入院中の方も1日も早い快癒、そして退院となること、心からお祈りをいたしております。また、亡くなられた方々、8名おられます。謹んでお悔やみを申し上げます。
接待を伴う飲食店の利用自粛を
この件に関しまして、本日、先ほどまで開いておりました東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議におきまして、厚生労働省対策本部クラスター対策班の専門家でいらっしゃいます西浦教授からご報告がございました。後ほどご報告も西浦先生ご自身からお願いいたしますが、その場での報告によりますと、感染経路が不明な症例のうち夜間から早朝にかけて営業しているバー、そしてナイトクラブ、酒場など、接客を伴います飲食業の場で感染したと疑われる事例が多発している、そのことが明らかになったとのご報告でございました。こうした場は感染のリスクが高いといわれております3つの密ですね、換気の悪い密閉空間、多くの人が密集する場所、近距離での密接した会話、この3つの密がより濃厚な形で重なる場となっております。 本日の、このクラスター対策班からのご指摘も踏まえまして、都民の皆さま方にはこうした場への出入りを控えていただくようにお願いしたい、今日はその場でございます。特に若者の皆さま方にはカラオケ、ライブハウス、そして中高年の方々につきましてはバーやナイトクラブなど、接待を伴います飲食店などに行くことは当面お控えいただきたい、自粛していただきたいということでございます。 そして今回のこの新型コロナウイルス感染症を原因といたしましてさまざまな影響を受けておられる宿泊施設、そして飲食店、今申し上げました方々など、中小の事業者、そしてまた従業員へのさらなる支援、これは国に支援を、強力な支援を要望してまいります。と同時に、都独自の対策も今後考えてまいりたいと考えております。