選択的夫婦別姓「議論の頻度を上げて熟度高める」 石破茂首相、党内に加速指示へ
石破茂首相(自民党総裁)は24日夜、臨時国会閉会を受けた記者会見で、選択的夫婦別姓の導入について、党内に議論の加速を指示する考えを示した。「議論の頻度を上げて熟度を高めることに力を入れていきたい」と語った。 選択的夫婦別姓を巡り、自民は令和3年に「氏制度のあり方に関するワーキングチーム(WT)」を設置している。制度導入の慎重派と推進派の間で議論が紛糾し、休眠状態となっていたが、今年7月に3年ぶりに開催された。 首相は、今国会での議論について「なかなか頻度は深まらなかった」と振り返った。党内で賛否が割れている現状については「家族の形、形態、国民の意識の変化で、夫婦別姓を導入すべきだという意見がある」と述べた一方で「家族の一体感、兄弟で氏が違うのはどうなのかなど、お子さんへの影響を懸念する意見もある」とも語った。 その上で、「野党のほとんどがこれをやるべきだ、与党の公明党もそういう意見だ。経済界もそういう意見であるという背景をよく認識した」とも強調した。