【大学選手権】大商大・真鍋慧が選手権鮮烈デビュー 初打席決勝打に富山監督「持っているものある」
◇報知新聞社後援 第73回全日本大学野球選手権▽1回戦 大商大1―0中央学院大(10日・東京D) 【トーナメント表】今秋のドラフト注目選手も出場 第73回全日本大学野球選手権が開幕し、7大会連続出場の大商大(関西六大学代表)が、中央学院大(千葉県大学代表)との接戦を制した。 初回、先頭の福島大輝左翼手(4年=倉敷商)が内野ゴロで出塁すると、3番の金原塁右翼手(4年=クラーク記念国際)が右前打。1死一、二塁の好機で今秋ドラフト上位候補の渡部聖弥中堅手(4年=広陵)は見逃し三振に倒れたが、「5番・DH」で選手権デビューの真鍋慧(けいた)内野手(1年=広陵)が右前適時打を放って先制した。結果的にこの一打が決勝打となった。 投げては、リーグ戦で最優秀選手賞などに選ばれた鈴木豪太投手(3年=東海大静岡翔洋)が、4回まで無安打投球。5回に連打と四球で2死満塁としたが、二ゴロでしのいだ。その後も好投は続き、2安打無失点9Kで完投した。 広陵(広島)では甲子園に3度出場した真鍋。東京ドームでの選手権デビューは緊張も感じつつ「(甲子園と)同じくらいワクワクした」と打席に立った。4球連続ストレートで2ボール2ストライクとし、内角に入った5球目のチェンジアップを捉え、二塁走者が生還。盛り上がるベンチへ、一塁上からガッツポーズで応えたルーキーに、富山陽一監督は「持っているものがあるんでしょうね」とたたえた。 11日に行われる2回戦は、東京六大学王者の早大と対戦する。真鍋は「日本一を目指しているので。東京六大学とか関係なく、一対戦相手として勝てるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
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