草彅剛 武士の尊厳と親子の情愛を描く感動大作 『碁盤斬り』
ニッポン放送「ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町」(日曜朝5時~)で、おススメの最新映画をご紹介しているコーナー『サンデー早起キネマ』。5月19日は、とんでもなく素晴らしい演技が紡ぐ感動作3本をご紹介しました。 その1本は、草彅剛さん主演、白石和彌監督初の時代劇! 武士の誇りを賭けた<復讐>を描く、感動のリベンジ・エンタテイメント『碁盤斬り』。
古典落語の名作『柳田格之進』の映画化。誇り高い武士の生きざまを描いた人情噺です。
主人公は、身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪った浪人・柳田格之進。その冤罪事件のため故郷の彦根藩を追われ、娘のお絹と二人、江戸の貧乏長屋で静かに暮らしています。かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けていますが、ある日、とんでもない出来事に巻き込まれてしまいます。 そんな中、旧知の藩士から冤罪事件の真相を知らされた格之進は、復讐を決意。父の仇討ち決行のために、自ら犠牲になる道を選ぶお絹。 父と娘の、誇りをかけた闘いの行方は?
浪人・柳田格之進役は、憂いのある目と圧倒的なカリスマ性を持つ草彅剛さん。映画やドラマで作品ごとに新たな一面を見せてきた草彅さんが、囲碁の達人で、武士の誇りを賭けて<復讐に燃える男>を見事に演じました。武士の道理を貫き通そうとする格之進の生真面目な生き方は、碁を打つ指先にも表れています。 5月17日(金)のニッポン放送「春風亭一之輔あなたとハッピー!」に出演された草彅さん。「碁石を置く瞬間、指を回しながら置くのが本当に難しかった」といい、白石監督とは指先に役が宿る感じでやろうと話したそうです。まさに草彅さんの新たな当たり役!
そして他にご出演は、格之進の一人娘・お絹役に清原果耶さん、萬屋の手代・弥吉役に中川大志さん、さらに奥野瑛太さん、音尾琢真さん、市村正親さん、斎藤工さん、小泉今日子さん、國村隼さんと錚々たる豪華絢爛な顔ぶれが集結。本当に皆さん、お一人お一人が素晴らしいんです。 目の前に広がる古典落語の世界!江戸の人々の生活や美しい風景をとらえた素晴らしいカメラワーク。最後のシーンは大泣きでした。