back number、Official髭男dism、BUMP OF CHICKEN……国民的アーティスト集結、豪華すぎる今期ドラマ主題歌
7月に入り、各局の7月期ドラマの放送がスタートした。今年も色とりどりのドラマとその主題歌が夏を盛り上げている。本稿では各局の7月期注目ドラマとその主題歌にフォーカスし、ドラマと主題歌がどのような形で調和しているのかに迫りたい。 【画像】ステージで熱唱するback number ■Official髭男dism「Sharon」(『マウンテンドクター』) 月曜夜10時から放送中の『マウンテンドクター』(カンテレ・フジテレビ系)は“山岳医療”をテーマに、杉野遥亮演じる主人公の整形外科医・宮本歩が山岳における医療ならではの困難や現実と向き合いながら成長していく姿を描いている。そんな『マウンテンドクター』の主題歌はOfficial髭男dismの「Sharon」。ヒゲダンらしい革新的なサウンドワークと美麗なメロディが、『マウンテンドクター』の舞台である北アルプスの壮大な山々の景色とマッチする。〈夢や生き甲斐って馬鹿でかい絵空事の中/あなたがいなくちゃ何にもないのと同じ〉というフレーズは、宮本が医師を志したキッカケやバックグラウンド、第1話のストーリーの軸となる患者・宇田の思い、ひいては本ドラマそのもののテーマにも通じるものだ。宮本が志す“人を救う”とは本当の意味で何なのか。そして生きるために必要なものとは何か。宮本をはじめとした登場人物たちそれぞれが抱く巨大な問いをシンプルに表出するフレーズとなっている。 ■あいみょん「ざらめ」(『降り積もれ孤独な死よ』) 日曜夜10時30分からは『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日本テレビ系)が放送中。主題歌はあいみょんの「ざらめ」。『降り積もれ孤独な死よ』は繁華街にたむろする家出少女の行方不明事件と7年前に発生した人気のない屋敷から13人の子供の白骨死体が見つかった“灰川邸事件”という2つの事件が交差するサスペンスドラマ。成田凌演じる冴木仁の弟も“灰川邸事件”に関係していることが明らかになったかと思えば、事件の最重要参考人でありながら行方知らずだった灰川十三が見つかるなど、第1話から目まぐるしく謎が謎を呼ぶストーリーでありながら、同時に視聴者が普段当たり前に抱いている価値観を揺さぶる描写も特徴的だ。そんなドラマの緊迫したムードを「ざらめ」はことさらに打ち消さず、シリアスさの中にどこか温かみや希望といった感情を見つけるような1曲となっている。普遍的なメロディとフォーキーさが表出するサウンドに彼女らしい明るさを覚えつつも、どこか哀愁のあるBメロにドラマのシリアスなムードが重なり合う、シリアスドラマとあいみょんという組み合わせならではの1曲だ。