キャンプツーリングを始めるならまず揃えてほしい10の道具【コバユリのキャンプツーリング入門】
②まず揃えてほしいのはこの8つ
そんなわけで私は頼れる先輩方に支えられてのデビューでしたが、初めからソロの場合や、ある程度の快適性を求めたい場合は、もう少し道具が必要になります。ひとつずつ紹介していきます! ────────── 1. テント ────────── テントには自立するものと自立しないものの2タイプあります。こちらはバイクキャンプでの使用を想定した「ツーリングテント」と呼ばれる自立型ドームタイプ。1人用でも広さに余裕があり、ヘルメットやツーリングバッグなど、ライダーならではの荷物を中に置くことができます。 ────────── 2. ペグ&ハンマー ────────── テントを買うと、設営に必要なペグが付属しているのですが、プラスチック製やアルミ製のものが多く、硬い地質のテントサイトの場合、折れたり曲がったりと破損の心配があります。どんな地質でも使える耐久性のあるものを別途用意することをお勧めします。 またペグハンマーに関しては、「なければそこら辺に転がっている石や、ブーツのかかとで叩けばいい」との声もありますが、そう都合よく適当な石が転がっているわけではないし、ブーツはブーツで大事にしたほうがいいと思うので、ペグと一緒に用意しておけばどんなキャンプ場でも安心です。 ────────── 3. 寝袋(シュラフ) ────────── 寝袋(シュラフ)を買うときに今一度思い出してほしいのが、「本来キャンプはサバイバル術」だということ。就寝時の寒さに対応できず体調を崩してしまえば、帰路の安全にもかかわってくるのがバイクキャンプです。また、キャンプにハマれなかった人の話を聞くと、夜寒すぎて眠れなかったという話がほとんど。そんな理由から私は「寝袋は思い切って初期投資して損なし!」とお伝えしています。 寝袋には「快眠温度域」「快適使用温度」「下限温度」など、その寝袋を使うのに適した気温が設定されているので、要確認。年間を通じて最も出番が多いのは「3シーズン用」と呼ばれるモデルで、最初のうちは例えばそれで寒ければ防寒着を着足したり、インナーシュラフを重ねたりなどで調整するのがよいでしょう。 ────────── 4. 寝袋用マット(シュラフマット) ────────── 寝袋の下に敷いて寝心地をよくするマットです。クッション性の問題だけではなく、これがないと地面からの冷気や湿気が体に伝わりやすくなり、快眠の妨げになります。 シュラフマットには下記の3タイプがあります。 ・クッション性に優れ収納サイズがコンパクトな「エアーマット」タイプ ・クッション性と遮熱性の両方に優れた「インフレーティング」タイプ ・収納はかさばるけれどふくらます手間と破損の心配が少ない「クローズドセルタイプ」 厚みが1cm違うと寝心地もかなり変わってきますが、あまり寝心地を重視すると収納サイズがかさばります。バイクへの積載も考慮して選びましょう。