衣類はハンガーで干してそのままクローゼットへ! 負担が減る家事の仕組みづくり
「夫がなかなか家事や育児に参加してくれない」「結局、私ばかり負担が大きい」……そう悩みを抱えていませんか? “家事シェア”の問題は、夫婦間の永遠のテーマでもありますよね。そこで今回は、収納暮らしコンサルタント・ライフオーガナイザーとして活躍する宇高有香さんに、全3回にわたって良い家事シェアのすすめ方についてお話を伺いました。 【漫画】何度お願いしても動かなかった夫に、家事分担させることができた「2択制度」の導入方法
キッチンは重ねすぎず、つめすぎない。よく使うものは見えるところに置いて
家事シェアを進めるためには、まずは家の中の仕組みを変えること。そうすれば、自分に余裕ができるし、家事をしやすくなっているので、夫もシェアしやすくなると思います。具体的におすすめしているのは、自分が毎日必ず使う場所、物がよく動く場所の仕組みを、ラクに家事ができるように見直すことです。特に、キッチン、クローゼット、洗面所などは誰もが使いやすいようにしておくと、料理も洗濯もラクになります。
キッチンは、食器もストック食材なども、重ねすぎず、つめすぎないように。よく使うものはいっそ目に見えるところに出しておくのもいい。我が家は、家族全員が頻繁に使うコップは、キッチンカウンターに出しっぱなしにしています。また、ちょっとした手間ですが、買ってきた食材を大袋から出して中身が見えるようにしておくのも◎。ふりかけなどは、大袋から出して小袋で置いておけば子どもが自分で取れるので「ママ取って」と言われることが減ります。動線を意識して、使うものは近くに置いておくのもおすすめで、茶碗、しゃもじ、炊飯器の位置をまとめておくのもいいでしょう。こういった少しずつの手間を夫、子どもとシェアしていくと、妻の負担が軽くなっていきます。
洗濯物は洗面所でたたんでしまう。移動させる手間を省くとぐっとラクに
洗濯は、我が家では主に夫が担当していたのですが、夫が忙しいときは私がやらなければいけなくて、とてもストレスでした。何が一番嫌で不得意なのかなと考えてみたら、洗濯物をたたむまではいいのですが、すぐにクローゼットに戻せず、床に置いたままになりがちだと気づいたんです。テレビを見ながらリビングでたたんでいたのですが、それはやめて、乾燥機をかけたタオルや下着は洗面所で立ったまま、洗濯機の上ですべてたたんで戻すことにしました。もともと、着る場所に置いておいたほうがいだろうと、タオル、下着、パジャマなどは洗面所に収納場所を作っていたので、乾燥してたたんで戻すまで、すべて洗面所で完結。タオルや衣類を移動させる手間がなくなり、かなりラクになりました。 また、クローゼットは毎日洋服が動く場所なので、整理した状態を保つのが難しい。たたむのも手間だということで、大人の衣類は8割、子どもの衣類はほとんどをハンガーかけにしました。ハンガーかけなら、干してそのままクローゼットに戻すだけでいいので、たたむ手間が省ける。干している場所からクローゼットに移すだけで取り込み完了なので、夫も子どももできます。 家事にまつわる固定観念にとらわれている人が、実はとても多いんです。実家の親がしていたから、コップは必ず食器棚にしまうとか、洗濯物はすべてきれいにたたんでしまわなければいけないとか。それは一旦忘れて、今の自分の家庭でいかにラクに家事ができるかを第一に、仕組みを見直してみてほしいですね。