ウィニングパット&ショットで振り返る 松山英樹のPGAツアー10勝
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 最終日(18日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70) 【画像】「パリ五輪」では歓喜の銅メダル 松山英樹がPGAツアー(米国男子ツアー)通算10勝目を飾った。本格参戦1年目の2014年「ザ・メモリアルトーナメント」から10年で節目の二ケタ優勝。10回のタイトル獲得をウィニングパット&ショットで振り返った。
2014年 メモリアルトーナメント(1勝目)
前年の日本ツアー賞金王は東北福祉大を卒業する春にPGAツアーに本格参戦。メジャー通算18勝、ジャック・ニクラスのホスト大会で初優勝を飾った。首位に2打差の3位からスタートして「69」で回り、ケビン・ナとのプレーオフに突入。1ホール目で第2打をグリーン周りのギャラリーエリアに打ち込みながら、3.5mのパーパットを沈めて両手を掲げてガッツポーズ。日本勢4人目(当時)の勝利を最年少の22歳でつかんだ。
2016年 WMフェニックスオープン(2勝目)
3打差2位から出た最終日、正規の最終18番で5mのバーディパットを流し込んで「67」をマーク。通算14アンダーの首位で並んだリッキー・ファウラーとのプレーオフを戦った。スタンドから“USAコール”が響いたコースで決着がついたのは4ホール目。1オン可能なパー4で相手がティショットを池に入れたことで死闘が終わり「自分から引き寄せた優勝じゃないような感じもする。勝つことはすごく大変だとすごく感じた」と喜んだ。
2016年 WGC HSBCチャンピオンズ(3勝目)
当時中国で開催された世界選手権シリーズ(WGC)。後続に3打差をつけて迎えた最終日も攻める気持ちを失わず6バーディ、ノーボギー。7打差の圧勝だった。最終18番(パー5)はフェアウェイからの第2打を右サイドに広がる池に入れながら、奥からのパットを沈めてパーセーブ。笑顔を浮かべて右手を握りしめた。少数精鋭のフィールドで行われた大会は当時、準メジャー級の扱い。待望のメジャー優勝に現実味を持たせた。
2017年 WMフェニックスオープン(4勝目)
再びプレーオフを制して自身初の大会連覇を達成した。4打差3位から「66」で回り、17アンダーで並んだウェブ・シンプソンとのぶつかり合い。勝負がついたのはやはり4ホール目の17番で、4mのバーディパットをカップに沈めてこぶしを振り下ろした。「プレーオフで苦しかったが、勝つことができてうれしい。チャンスが来ると思って待っていた」。丸山茂樹の記録を更新する、日本勢最多のツアー4勝目を24歳でマークした。