「カンペがほしい!」永瀬正敏・佐藤浩市・浅野忠信「セリフが入らない…」名優たちの意外な苦労
俳優の永瀬正敏さん、佐藤浩市さん、浅野忠信さんが『ボクらの時代』で鼎談。 2024年8月23日から公開される映画「箱男」で共演している名優3人がセリフ覚えで苦労していることや、俳優以外の活動について語りました。 【写真9枚】永瀬正敏、佐藤浩市・浅野忠信が鼎談 の写真を見る
名優3人のセリフの入れ方「カンペ、あってもいい」
浅野: セリフは昔からすんなり入りますか? 永瀬: いや、全然ダメです。 頭悪いから本当に苦労しますよ。 台本を一瞬見ただけでセリフが入る人っているじゃないですか? あれ、不思議。 浅野: うらやましいですよね。 永瀬: うらやましい。 僕は何度も何度も台本を読まないとセリフが入らない。 でもそこだけにとらわれちゃうのも何か嫌で…そこを超えたいというのはすごく思う。 佐藤: 僕はもう今年64歳だからね、そりゃきついですよ(笑) セリフは入るんだけど抜けるのが早いから、セリフをすり込まないと長ゼリフはきつくなってきたよね。 浅野: カンペがほしいです!(笑) 永瀬・佐藤: アハハ(笑) 永瀬: カンペ、あってもいいけどね! 浅野: そうですよね!あってもいいんじゃないかなと思う時があります。 佐藤: カンペと言うとかっこ悪いから、「プロンプター」にしよ! 浅野: そうですね!(笑)
浅野「アーティスト活動を続ける意味」永瀬「写真家としての自分」
俳優として活躍する一方、バンド活動や画家としても活動している浅野さんと写真家としても活躍している永瀬さん。 俳優以外の活動を始めたきっかけについて明かしました。 永瀬: 浅野はギターも弾くし、歌も歌うし、絵も描くよね。 浅野: 僕、若い時に…失礼な言い方かもしれないですけど「役者ってやる事ないな…」って思った時があったんですね。その時にバンド活動とかしていないと、軸となるものが無くなっちゃうんじゃないかと思って。 バンドがあるおかげで役者が継続できているというのが若い時、ありました。 「役者だけやっていたら俺、何も無くなってしまうんじゃないか…」という不安があって。 佐藤: 何か違う世界の事も立ち入らないと、今の現状を自分の中でキープする何かが無くなっちゃうみたいなね。 今の自分のそれをキープするために他の事に対して足を踏み込んでみるという意識もあるんじゃないかな。それによって役者が支えられるというか。 浅野: はい。 永瀬: 僕の場合は写真がずっと好きだった。 おじいちゃんが写真家をやっていたという環境があって、写真に対するリスペクトもすごくあって、「写真を撮りたい」という思いがある。 おじいちゃんと一緒に撮っている感じがする。 僕らの若い頃はカテゴライズされがちじゃなかったですか? 「役者が歌なんか歌ってよ」みたいな。 佐藤: その割には歌い手が勝手に芝居よくやっていたよね。 それは文句言われないのに、役者が歌を歌うと文句言われたよね(笑) 永瀬: そう!(カテゴライズされる事が)よくあったじゃないですか。「そんなつまらないことはないな…」と思って、写真を撮ったりとか色々するようになりました。 (『ボクらの時代』 2024年8月4日放送より)
ボクらの時代