安全運転で楽しいバイクライフを!ドライバーの「死角」ってどこ?
また、後方はドライバーからはほとんど確認できないため、大きな死角となる箇所。現在はバックカメラを搭載してるケースが多いものの、それでも十分な車間距離をあけて走行すると安心です。 では、ドライバーの死角に入らないために、ライダーはどのような運転を心がければよいのでしょうか。 運転中のドライバーは基本的に前を向いているので、運転席から見渡せる範囲と、ルームミラーやサイドミラーを通して見える後方の範囲以外は、死角と認識します。すると、おのずとドライバーが目視で確認が可能な、クルマよりも前方に出たほうが安全といえます。 また、交通量が多くて前に出れないようなら、車間距離をあけてクルマの後方を走行します。このとき、できればサイドミラーよりもルームミラーに映りやすいクルマの真後ろを走ったほうが、より死角に入りにくいといえそうです。 くりかえしになりますが、ドライバーから見てもっとも死角になりやすい、「クルマの横から斜め後方」を避けて運転することが重要。これを意識するだけで、ドライバーからはバイクの存在をしっかりと確認できるため、幅寄せされたり、事故に巻き込まれる確率がグンと減るはずです。
ライダーから見た場合の死角はどのようになっているの
ボディに覆われていないバイクは、一見すると死角がないように感じるかもれませんが、ライダーの視界に入らない範囲と、ミラーに映らない死角が存在します。
人間の視野は左右の眼で見たとき、最大で200度ほどあると言われています。つまり、片眼で100度となるので、だいたい真横より少し後ろの範囲が見えるイメージです。ただしライダーはヘルメットをかぶって視界が遮られるので、これよりも視野は狭くなることが予想されます。 ミラーの見える範囲は、ライディングポジションやミラーの形にもよりますが、真後ろと外側の範囲が広がるように見えます。 そして、前方を向いたライダーの視界と、左右のミラーで確認できる後方の視野を合わせても見えない、左右の真横から斜め後ろの範囲が死角になってしまうというわけです。 そのため、発進時や車線変更をするときは、ミラーに映っていない死角を確認するため、首を動かして目視でしっかりと後方確認することが事故防止につながります。 ※ ※ ※ クルマよりも車体が小さいバイクは、ドライバーの死角に入りやすい乗り物です。ライダーから相手が見えていても、ドライバーはこちらの存在にまったく気づいていないという可能性が十分ありえます。 事故に巻き込まれないためにも、ドライバーから見える位置で走行したり、存在をアピールしながら運転することも大切です。それらもライダーのテクニックの一つとして考えて、スマートなライディングを心がけていきましょう。
Peacock Blue K.K.