ウニオン・ベルリンvsボーフム中に投げ込まれたライターでGK負傷して試合中断…30分後の再開に両クラブが疑問
ウニオン・ベルリンとボーフムの一戦で観客が投げたライターがGKに当たって負傷する事件が起きた。 14日に行われたブンデスリーガ第14節でウニオン・ベルリンとボーフムが対戦。13分に三好康児が退場となり、数的に不利になったボーフムだが、23分にイブラヒマ・シソコのゴールで先制する。しかし、その10分後にウニオン・ベルリンのベネディクト・ホラーバッハがネットを揺らして同点に。試合はこのまま1-1のドローで終わった。 この試合では後半アディショナルタイムにボーフムGKパトリック・ドレヴェスがゴールキックを蹴ろうとした際に観客席から投げ込まれたライターが同選手の頭部に当たって一時中断。主審のマルティン・ペテルセン氏は両チームを控え室へと下げ、その25分以上経ってから試合は再開された。 しかし、ドレヴェスはスタッフに抱えられてピッチを後にしており、さらにボーフムは交代枠をすべて使い切っていたため、FWフィリップ・ホフマンがGKとしてプレーして試合終了を迎えていた。 試合終盤に起きた問題を受け、ボーフム側は怒りをあらわに。ディレクターのイリア・ケンジク氏はドイツ『スカイ』で「ルールに従って試合は中止にされるべきだったというのが我々の意見だ。唯一試合を中止にできた人間はレフェリーだ。しかし、彼はそのようにはしなかった。だから、両チームが再びピッチに立たなければならなかった。我々は月曜日に抗議を行う」と主張。 また、ボーフムのディーター・ヘッキング監督はドレヴェスの状態について「パトリックはめまいを起こしていた。彼は病院に搬送され、検査を受ける。それから彼の様子がわかるだろう」と説明した。 一方のウニオン・ベルリンのディレクターであるホルスト・ヘルト氏はこの試合について「レフェリーは試合を中断した。1人の観客がドレヴェスにライターを投げたことによって不快な場面の原因を作った。その後、彼はプレーできなくなった。問題は試合が中止されるべきであったかどうかと言うことだ」とコメントしている。 なお、試合再開を決定したペテルセン氏はこの判断について「私は監督や警察を含めた関係する全員と、規則に基づいて試合を実施できるかどうか、選手たちの安全が確保されるかどうかについて協議した。全員が安全面で問題がないことで合意し、これが理由で私たちは試合を再開した」と明かしていた。 なお、『スカイ』によると、ライターをピッチに投げ込んだ人物はウニオン・ベルリンのセクションですでに特定されたようだ。