Q.「16時間断食」が糖尿病や高血圧の予防になるってホント?
挑戦した50代の担当編集・Kが、体重5kg減、ウエスト7cm減を達成。これまでのダイエットでリバウンドを繰り返してきたのに、16時間断食でなぜ効果が出たのか? 提唱者の医学博士・青木 厚先生に聞いてみました。 ちょい痩せの極意
体が若々しく蘇る「16時間断食」は、まさにオヤジさん向きのダイエット
8時間は何を食べても飲んでもOK! 1日16時間断食するだけ(睡眠時間を含めて可、0kcalの飲み物可)のダイエットを提唱する、40万部突破のベストセラー『「空腹」こそ最強のクスリ』に、「これなら簡単」と感銘を受けた担当編集・K(50代女性)が挑戦。 2カ月で3kg減ったことに気をよくして続けること9カ月の今、体重5kg減(BMI 21.5→19.5)、ウエスト7cm減を達成。結果だけでなく、難なく続けられたことに驚き、これをオヤジさんにも伝えねばと、著者の医学博士・青木 厚先生(50代)を取材しました。 空腹の時間を作ることで、加齢や食べすぎによるダメージがリセットでき、「オートファジー(古くなった細胞が新しく生まれ変わる体の仕組み)」が活性化して、体が若々しく蘇る、まさにオヤジ向きの食事法が「16時間断食」。実践中に浮かんだ疑問を、先生にぶつけてみたのでご注目!
Q.「16時間断食」と運動で体脂肪率17%→4.1%!
先生 ウォーキングで下半身は鍛えられるので、上半身の筋トレをしています。家にぶら下がり健康器があるので、朝晩8回ほど懸垂をして、腹筋もしています。僕はまさに今婚活中で、ボディメイクをしたいから(笑)。 K えー! 先生は婚活中だったんですか!? 先生 そうなんですよ(笑)。婚活中はやっぱり、セクシーなボディのほうがいいじゃないですか。16時間断食と運動のおかげで体脂肪率17%が4.1%になりました。 K すごい! アスリート並みですね。16時間断食を始める前は、どんな体型だったんですか? 先生 お腹のぽっこり出た、ただの中年のおじさんです。10年ほど続けて、ここまできました。
Q.「16時間断食」でウエスト7cm減。こんなに効果があるとは驚きです
K いわゆる中肉中背体型ですが、40代になってお腹まわりに付いてきた脂肪が気になり、さまざまなダイエットを試すも、体重は減ってもお腹はなかなかへこまず、いつの間にかリバウンドの繰り返し。50代で実践した「16時間断食」では、ウエスト7cm減のうれしい効果を実感していますが、なぜ脂肪が落ちるのですか? 先生 ファスティング(断食)のメカニズムを説明しますね。食後4時間程度は、体内の細胞は血液中のブドウ糖を取り入れてエネルギーに変えています。さらに4~10時間は、肝臓や筋肉にあるグリコーゲンというブドウ糖を分解して、エネルギーに変える。 そういったブドウ糖やグリコーゲンがなくなる10時間以降に、ようやく体内の中性脂肪やタンパク質をケトン体に変換してエネルギーに変えるんです。つまり食後10時間以上空けることで、ケトン体代謝が始まる。16時間断食で脂肪が落ちるのは、そのためです。