「背負うものがあるから踏み込めた」スターダム×センダイガールズ二冠戦が紡ぎ出す新たなドラマ。安納サオリと岩田美香の闘いは続く
試合後、センダイガールズ王座には団体旗揚げメンバーのDASH・チサコが挑戦表明。ワンダー王座にはなつぽいが挑戦する。安納は「チャンピオンになった以上、センダイガールズにもスケジュールの許す限り参戦したい」とも。安納の戴冠によって、センダイガールズでも新たな流れが生まれることになる。 もちろん、岩田美香との闘いも続く。安納の言う「ライバルでも、敵でもない」岩田との関係性があって実現したタイトルマッチ。岩田はすべてを失った形だが、ホームリングに満員の観客と熱気を呼び込んだ。橋本千紘ともDASH・チサコとも違う、自分だから描けるドラマが岩田にはあった。 「安納サオリと岩田美香の関係性はずっと続く。だからこれからも闘おう」 安納はそう呼びかけた。二冠戦は、単にベルトをかけた闘いではなかったのだ。 取材・文●橋本宗洋