会見する大谷翔平（AP）

◇１７日（日本時間１８日）　ナ・リーグ優勝決定シリーズ第４戦　ドジャース１０―２メッツ（ニューヨーク） ◆大谷翔平、打った瞬間…味方ベンチにガッツポーズのPS3号【動画】 　試合後の会見。大谷翔平の会見が終わる前に、ベッツが姿を見せた。間もなく大谷が終わると、ドアから出る前にベッツをポンとたたき、帰路に着いた。１番大谷と２番ベッツの「ＭＶＰコンビ」は、強烈な輝きを放ってワールドシリーズの道筋がくっきりと見えた。 　プレーボール直後の１回。大谷が敵地をいきなり沈黙させた。２球目。メッツ左腕キンタナの甘いシンカーに鋭く反応。打球速度１８９・５キロの”高速弾”で、メッツの出はなをくじいた。ポストシーズンでは驚異的な得点圏での打撃に比べ、走者なしは２２打数無安打とメディアの話題となっていたが一発回答。本人は「アプローチは変えていない」と涼しい顔だった。 　相手ベンチはこの一撃でひるんだ。次打席以降、３打席連続で大谷との勝負を避けるような四球を与えた。これに黙っていなかったのが、２番ベッツだ。大谷四球の後の３打席全て安打。４回は中押しの２点二塁打、６回はダメ押し２ランで引導を渡した。大谷はベッツの活躍に「ただただ楽しい。塁上から常に状態が良さそう」。ロバーツ監督は「（大谷を歩かせて）彼の火をつけた」と語った。 　前日、ベッツは走者なしで打てない大谷について「そんな話題、誰が気にするんだ。大谷翔平だよ。彼はフィールドで最高の選手だ」と一蹴。ベッツの言葉通り、この日は大谷がプレーボール弾を放った。そして、ベッツも続いた。足首の故障で欠場したフリーマンは「うちの打線は、殿堂入りする選手が立て続けに打席に立つから、相手は大変だ」と評した。 　大谷とベッツに引っ張られたチームは投打がかみ合い、２夜連続で敵地で大勝してワールドシリーズ王手をかけた。「敵地で昨日、今日といい野球ができている。それを継続して、明日しっかり決めるという気持ちを持って頑張りたい」。ニューヨークで、今年３度目のシャンパンを浴びるつもりだ。