ライチやパッションフルーツ 台湾で醸造の果実酒 英国品評会で「金銀銅」独占
(バンクーバー中央社)カナダ発祥の蒸留酒メーカー「アレックス・アンド・ハリー・ディスティリング」(A&H)が台湾の醸造所で作ったドラゴンライチやパッションフルーツ、メロンの果実酒が、英国の団体が主催する国際品評会「ワールド・ドリンク・アワード」(WDA)の「ワールド・リキュール・アワード」フルーツ部門でそれぞれ金賞、銀賞、銅賞に輝いたことが15日、分かった。 A&Hが同品評会に参加したのは今回が初めて。世界15カ国・地域から出品された数百件の商品の中から、栄誉を勝ち取った。WDAはドラゴンライチ酒について、軽やかなライチの香りがフルーティーな酸味をリードし、甘さのバランスが完璧だと評価。パッションフルーツ酒については本物のような香りとしっかりとした味がするとした。 17年間の醸造経験があるというA&Hの創業者、呂孟寰さんは中央社の取材に対し「これまでは品評会に出品することはあまりなかった。100点以上の作品で挑戦したいと思っていたからだ」と振り返る。 呂さんは、果物やコーヒー、お茶、蜂蜜など台湾の特産品を原材料に使うことにこだわっており、良質な農家や企業との協力に取り組んでいる。今後は自身の醸造力を通じてさらに多くの台湾の食材と組み合わせ、多くの人に豊かで多彩な台湾の味を楽しんでもらいたいと意欲を示した。 (程愛芬/編集:齊藤啓介)