「警察は必ず捕まえます」 闇バイト強盗多発、警察庁が応募者に警告
闇バイトが絡む強盗事件が各地で多発していることを受けて、警察庁は14日、X(旧ツイッター)などで「(闇バイトへの)応募者は『使い捨て』要員です」と注意を呼びかけた。11月に入っても、事件や逮捕者が相次いでおり、警察庁は「警察は必ず捕まえます。逃げることはできません」と警告している。 警察庁によると、一連の事件では、SNS上で「高収入」などとうたう投稿に応募した容疑者もいた。警察庁は、報酬は応募者を信用させるための「餌」で、犯罪グループは最初から支払うつもりはないと指摘した。 「荷物運び」など犯罪と結びつきづらい文言で誘う投稿もある。ただ、犯罪だとわかって応募する人もいるといい、警察庁は「知らなかったという言い訳は警察には通用しません」と警告する。 8月以降、首都圏では闇バイトが絡む強盗事件で1人が死亡し、10人以上がけがをしている。警察庁はXで、強盗により人を死亡させる強盗致死罪の法定刑が死刑または無期懲役であることも紹介。闇バイトに参加した場合でも、相談専用電話(#9110)へ相談するよう呼びかけている。 全国の警察では7日までの約3週間で、闇バイトへ応募した人やその家族の保護が46件あった。その中には、インスタグラムで地元の先輩から高額のバイトを紹介され、別の人物から個人情報の送付を求められて断ったところ、「探しに行くぞ」と脅された10代の男性もいたという。(板倉大地)
朝日新聞社