リクルーティング/採用分野でも進む生成AI活用、スキルテストの自動化などコスト削減の動きが加速
SAPも採用プラットフォームに生成AI導入
このほかにも「生成AI × リクルーティング」分野では、SAPが同社の人材採用管理ソリューションである「SAP SuccessFactors Recruiting」に生成AIを活用した新機能を導入するなどの取り組みも始まっている。 生成AIを活用した新機能の1つは、職務内容を説明するジョブディスクリプションの自動作成機能。この機能を使うことで、採用担当者は、求人要件や職務プロファイルに基づくジョブディスクリプションを素早くカスタマイズ・作成できるようになる。ジョブディスクリプションは、候補者を魅了するための重要な要素。生成AIによってカスタマイズすることで、その魅力を高めることが可能となる。 もう1つの新機能は、ジョブディスクリプションに基づくインタビュー質問の生成機能だ。インタビューにおける的確な質問をジョブディスクリプションの詳細情報から生成することで、インタビュー準備時間を短縮しつつ、効果的なインタビューを行うことができるようになる。 企業のビジネス機能のうち、2023年はマーケティング分野での生成AI活用が急速に拡大した年となった。2024年は、これに続きリクルーティング/採用分野における生成AI活用が増える見込みだ。
文:細谷元(Livit)