障害の壁を越え 大阪でアンリミテッド・パラ陸上
主催は近畿パラ陸上競技協会(北林直哉理事長)。北林理事長自身、車いす1600メートルリレーに出場し、慣れない車いす操作にやや疲れた表情を浮かべながらも完走した。「市民が車いすにふれあうなど、スポーツを通じて人と人がつながりを感じられる機会になれば」と話す。 企業人のビジネスマッチング交流会である一般社団法人BMS(辻博代表理事)が共催し、運営資金の調達や広報活動をサポート。金曜日の開催で、夜8時頃までのナイター開催としたため、仕事帰りに駆け付けたビジネスパーソンの姿も目立った。競技の合い間に、子どもたちのバイクレースやミニライブ・コンサートをはさみ、幅広い世代が盛り上がれるよう工夫を凝らした。 参加したパラアスリートからは「いつものパラ競技会より、にぎやかでよかった」「いろいろな選手と走れたのは、いい経験になった。来年以降も継続開催してほしい」などの声が聞かれた。「人と比べず全力を出す」「自分と向き合い自分が楽しむ」。アンリミテッドの思想は日々の暮らしにも生かせそうだ。詳しくは近畿パラ陸上競技協会の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)