憧れの「タワマン暮らし」だが…絶対に「やめておいた方がいい人」の特徴とは?
いつまでも価格が上がり続けるとは限らない
タワマンは、その他の建造物と比較してもまだ歴史が浅く、メンテナンス面も運営面も、将来的に不確定な部分が多くある。なかでも大規模修繕は懸念点だ。実例が少なく、予想以上の修繕費が発生するなどして、追加徴収される可能性も考えられる。おしゃれで豪華な外観で、形状も複雑となれば、清掃や修繕の難易度は上がり、費用が通常より多く発生することも十分ありうる。 このような不安な要素が点在するものの、資産価値は上がり続けているから問題ないと考える人もいる。都心のタワマンは海外主要都市と比較すれば相当な割安ともいわれており、まだまだ上昇すると楽観的な予想をしている人も多い。 だが、投資に絶対がないのと同様、このままタワマンの価格相場が上がり続けるとは限らない。歴史的な円安局面により、海外投資家の参入が価格上昇を支えている面もあるが、何かの拍子にひっくり返る可能性もある。例えば地震だ。もし震災が起きれば、海外投資家は一斉に手を引くだろう。 「絶景の眺望を見て感じる自己充足感」「周囲の羨望の眼差しを浴びる優越感」…。これらの優先度が高い人を除いては、タワマンをマイホームにする前によく考えてみてほしい。リスクとリターンを冷静に判断できる賢い人の一部は、“負動産”になる可能性をはらむタワマンに手を出していないのである。 七海 碧
七海 碧