憧れの「タワマン暮らし」だが…絶対に「やめておいた方がいい人」の特徴とは?
賢い人は気づいているタワマンの落とし穴
しかし一方で、賢い人は「マイナスの側面」に気付いている。たとえば、災害時のエレベーター問題だ。さすがに地震でタワマンが傾くと思っている人はいないだろうが、エレベーターの復旧には時間がかかる可能性が高い。 止まれば階段を歩くしかないのだが、いうほど簡単ではない。買い物や仕事など何かしらの荷物を持った状態で、階段を一歩一歩上がることを想像してみてほしい。住んでいるのが10階ぐらいなら汗をかく程度ですむかもしれないが、もし30階、40階、50階だったら? 年齢にもよるが、ほとんどの人は体力的に無理なのではないか。 水道が止まり備蓄もなくなれば、飲料水を階段で運ばなければいけない。もし家族4人で3日分必要な水を確保しようとすると、単純計算で36kg(4人×3リットル×3日)の重さになる。そもそも、災害時にそれだけの水を確保できるのかという問題はあるのだが。 2019年の台風19号で武蔵小杉のタワマンが水没した際には、地下にあった電源設備も落ちてしまい、エレベーターが止まり、全館が真っ暗に。加えてトイレも利用不可となったのは、ニュースでも大きな話題になった。 ほかにも、通勤の時間帯はエレベーターの混雑で、部屋からエントランスまで時間がかかる、管理費・修繕積立金が高額になる、駐車場に移動するまでが大変…などなど、実生活におけるさまざまなデメリットがあるケースも。建物の外に出ること自体に時間がかかるなら、自慢の駅近メリットも半減ではなかろうか。
絶対に「タワマン住み」をやめるべき人の特徴
上記のようなマイナスの部分を踏まえると、おのずと「タワマン暮らしをやめるべき人」が見えてくる。 例えば、小さな子どもがいる家族。保育園に連れて行く時間帯にエレベーターが混雑すれば、外に出るのも一苦労だ。しかも、ようやくエレベータを降りたタイミングで、 「あっ、連絡帳を忘れたわ!」 「ママ、おトイレ!」 そんな事態になれば目も当てられない。 また、一戸建てと違い、玄関を出てすぐに車に乗れない点もデメリットだ。もちろん災害時も食料の問題など、子どもがいるとケアするポイントも多い。 ほかにも、高層階は洗濯物を外で干せない、宅配ボックスの受け取りが面倒、隣接する部屋の騒音が気になる人にはおすすめできない。高額な維持費(管理費・修繕積立金)がローン返済とは別に徴収されることも踏まえると、それなりの金銭的なゆとりがない限り、ストレスを抱えないためにも、タワマンをあきらめたほうが身のためかもしれない。