大阪大学の次期学長に和歌山県有田市出身の熊ノ郷氏選出
大阪大学はこのほど、次期学長として、和歌山県中部の有田市出身で大阪大学医学部長・大学院医学系研究科長の熊ノ郷淳(くまのごう・あつし)氏(58)を選出したと発表しました。 これは、西尾章治郎学長の任期満了に伴うもので、学内外の委員で構成する選考会議が投票などで熊ノ郷氏を選出し、文部科学大臣が任命します。任期は2025年4月1日から2031年3月末までの6年です。 熊ノ郷氏は記者会見で、東京大学が値上げを表明し議論が相次ぐ国立大学の授業料について「今すぐ上げることは検討しておらず、慎重に考えるべきだ」としながらも、「私自身も母子家庭で苦労した。努力すれば学ぶことができる環境を提供するのも国公立大学の役割ではないかと思う」と話しました。 就任後の目標については「大学を挙げて大阪・関西万博を盛り上げるほか、学内のイベントなどを通し、親しまれるような大学にしていきたい」と語りました。 熊ノ郷氏は和歌山県有田市出身で、1991年に大阪大学医学部を卒業し、専門は、内科学および免疫学です。