過労死防止へシンポジウム 遺族が講演 小山
11月は、過労死を防止することの重要性について関心と理解を深めるための「過労死等防止啓発月間」です。 小山市では22日過労死などについて考えるシンポジウムが開かれ、遺族らが講演を行いました。 このシンポジウムは「過労死等防止啓発月間」に合わせて厚生労働省が開いたもので、全国47の都道府県で行われています。 はじめに栃木労働局から過労死の現状が報告され昨年度、仕事が原因で心や体の病気にかかり、労災として認定されたのは全国でおよそ1000件、県内では15件でした。このうち自殺や過労死とみられるのは全国ではおよそ130人、県内では1人でした。 シンポジウムでは、「東京過労死を考える家族の会」の渡辺しのぶさんが休日も仕事をし自宅で突然意識を失ったまま亡くなった夫の当時の状況などを語り、「過労死のない社会を実現していただきたい」と訴えました。 このほか東京都に本社のある企業が、働きやすい職場づくりの取り組み事例を発表したほか、静岡社会健康医学大学院大学の准教授で精神科医の天笠崇さんが「過労死・過労自殺予防のための法令順守のために」をテーマに講演しました。
とちぎテレビ