緊迫の最終回目前…武田玲奈&渡邊圭祐&渡邉美穂、撮影現場は和やか「お腹が鳴り過ぎて部屋から出されました(笑)」<あなたの恋人、強奪します。>
武田玲奈主演、渡邊圭祐、渡邉美穂共演のドラマ「あなたの恋人、強奪します。」(毎週土曜深夜2:30-3:00、テレビ朝日系※ABCテレビは毎週日曜夜11:55-0:25)が6月15日(土)の放送で最終回を迎える。 【写真】武田玲奈&渡邊圭祐&渡邉美穂、撮影現場を振り返る 同作は、永嶋恵美の「泥棒猫ヒナコの事件簿」シリーズが原作。武田は、オフィスCATの社長で強奪率100%のすご腕女探偵、通称“泥棒猫”・皆実雛子(ヒナコ)を、渡邊はヒナコの頼れる相棒・浅沼陽介を、渡邉はオフィスCATの一員としてヒナコに憧れつつもやる気が空回りしがちな早川梨沙を演じている。WEBザテレビジョンでは、3名にインタビューを実施。最終回を前にお互いの印象や撮影裏のエピソードを語ってもらった。 ■爽快感もありながら人間の汚さもちゃんと描かれている ――原作・脚本を読んだ印象を教えてください。 武田:実は、3~4年前に原作を読んでいたんです。話を聞いたときは、この本がドラマになるんだ、絶対面白いと確信しました。 なかなか「恋人を強奪する」というサービスもありそうでないですし、設定もすごく面白いし、主人公のヒナコの常識やルールにとらわれない考え方が好きで「絶対にやりたい!」と思いました。 渡邊圭祐:僕は台本を読んで、率直に面白いなと思いました。原作同様ドラマでも依頼人が来て、話が進んで、それぞれが完結していくさまは見ていてすっきりするのではないかなと。ただ、爽快感もありながら、人間の汚さもちゃんと描かれていて、満足感はとても高いなと感じています。 渡邉美穂:原作を読んだときは、私が演じる早川梨沙が、最初は依頼人というところにまず驚きました。脚本を読んで、言葉を選ばず言うと、梨沙にこんな“クズな彼氏”がいることも衝撃的で。 二人に助けてもらったことをきっかけにドラマではオフィスCATで一緒に働くことになるのですが、梨沙は、依頼者側と働く側のどちらの気持ちにもなれるので、依頼人に寄り添えるすごくすてきな人なのではないかという印象を持ちました。 そして、原作を読んですごく面白いと感じたのが、人間の心理を細かく書いている部分です。たとえ自分の恋人を強奪してほしいと依頼しても、いざ強奪されて別れたらスッキリとはならないんだろうなと。 実際に第1話では、梨沙も別れたくて仕方なかったクズ男だったのに、いざヒナコさんに奪われるとなるとジェラシーを感じてしまうんですよね。きっとそれって現実でもあることだと思いますし、そこの細かい描写が描かれていたので、作者の先生は細やかな人間の心理がよく分かっているんだと感動しました。 ■初共演も「初めて会った感じがしない」 ――お三方は初共演ということで、最初の印象はどうでしたか? 武田:二人とも明るいし、ハッピーなオーラが出てるし、すごく穏やかな感じ。初めて会った感じがしないというか、すっと現場の空気が明るく出来上がったので、すてきな現場になりそうだと思いました。 渡邊圭祐:僕は、武田さんは大人だなという印象がありました。でも明るい方です。しゃかりきではないけど。渡邉さんは、しゃかりきに明るいです。 渡邉美穂:えー! ずっとそんな感じでしたか!? 渡邊圭祐:“気遣い”の方だなと。 渡邉美穂:「よーし頑張っていきましょう!」みたいな感じではないですけど、きっと現場が楽しかったんでしょうね。自分に素直に生きているので、楽しいときはより気持ちが盛り上がっている気がします。 あとは、この3人の中で最年少というのもあり、「しっかりしなきゃ」と気負わずにのびのびやらせてもらいました! 初めてお二人を見たときは、すごく地に足ついた落ち着いたトーンの方だなと思っていたんです。それがとても心地よくて、ついていけたらいいなという感覚でいられたので、すごく助かりました。 ――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか? 武田:雰囲気はよかったですよね。 渡邉美穂:はい! 和気あいあいとしてました。 武田:とても穏やかな感じで。 渡邊圭祐:ですね。締めるところはちゃんと締めつつ、ゆるさはしっかりあったかなと。 武田:でも順調に撮影は進みましたよね。 渡邊圭祐:ほぼスケジュール通りでしたね。 渡邉美穂:いろいろなゲストの皆さんが入れ替わり立ち替わり来たなという感じはあって、私にとっては怒涛の日々でした(笑)。 渡邊圭祐:確かに。そういえば、それぞれがちゃんと噛んでNGを出していましたね(笑)。僕の場合は、ドラマの撮影ではカメラの後ろに立ってお付き合いで相手役をやる瞬間が結構あるのですが、お腹が鳴り過ぎて部屋から出されたのを覚えています。 武田:そんなこともありましたね。 渡邊圭祐:それで言うと、ヒナコさんも自分のアイコンとも言うべきメガネを忘れて撮影したこともありましたよね。 武田:絶対に忘れまいと思ってずっとかけていたはずなのですが、ついメガネを外してしまうこともあって。どこかに置いちゃうと忘れるんですよね。 渡邊圭祐:あのときは僕たちもスタッフさんも誰も気づかずに撮影が進んで…あんなに赤くてキャッチーなメガネなのに! 武田:申し訳なかったです…(笑)。 ■ゲストキャストの“能力”に感動「うらやましいなと思いました」 ――ヒナコは劇中で強奪相手のタイプを分析してなり切る“能力”を発揮していますが、皆さんは「こんな能力があったらいいな」と思うことはありますか? 渡邊圭祐:依頼人をはじめ、強奪相手とそこにまつわる人たちとゲストの方がすごく多い作品でした。その中で、とあるゲストの方がスタッフさんの名前を全員覚えていらして。さらに武田さんのマネジャーさんの名前まで覚えていたんです。僕、名前を覚えるのがめちゃくちゃ苦手なので、その能力は本当に欲しいなと思いました。 渡邉美穂:それは、どこかで誰かが呼んでいるのを聞いてってことですか? 渡邊圭祐:現場に入る前に名前を覚えてから来るんだって。その上で、現場に来て呼び合っているのを聞いてどれがどの人かを把握しているらしいです。 武田:すごい! 渡邊圭祐:「誰かと話しているときに名前が飛び交っていたからそれを覚えたんだよね」と言っていました。武田さんのマネジャーさんまで知っているので、同じ事務所なのかなと思っていたら全然違うらしくて。すごすぎて逆に怖くなっちゃって(笑)。でも、うらやましいなと思いました。 武田:その能力は確かに欲しいかも。私はやっぱり、移動時間を短縮できる能力ですね。能力というか魔法みたいな話になっちゃうんですけど(笑)、休みの日にたくさん予定を入れるタイプなのですが、移動があると大変なので…。 渡邉美穂:分かります…。私は、寝なくても動ける体力と精神力が欲しいです! ゲストでいらっしゃった方に、ショートスリーパーの方がいらしたんですよ。「今日も2~3時間睡眠だけど、1日中の撮影でも全然平気でした」と、朝から晩まで一切眠そうな雰囲気もなくて。 人生で考えると、8時間睡眠の人と比べて活動できる時間が圧倒的に多いじゃないですか。そういう能力がない人が無理するとただ体調を崩すことになりますが、それで無理なく良いパフォーマンスができる能力があれば、もっと時間をいろいろなことにあてられるのかなと思ったら、うらやましいです。 ――最後に、視聴者にメッセージをお願いします! 渡邉美穂:恋人を強奪するというテーマの中で、愛の形はひとつだけじゃなく、いろんな原因によってそれが捻じ曲がったり歪んだりする人間模様も細かく描かれている作品です。何よりも、これまでのオフィスCATの面々が強奪していくさまを目に焼き付けていただき、最終話でもスカッとする爽快感を最後まで楽しんでいただけたらと思います。 渡邊圭祐:ストーリーもさることながら、ヒナコの変身を見ているだけでも楽しめるドラマでした。何本も恋愛ドラマを見た感覚になれるところも魅力でしたし、第9話からは陽介の過去、パーソナルな部分が描かれていて、ヒナコさんとの関係がどうなっていくのか…にもぜひ注目していただきたいです。 武田:お二人が言ったように爽快感や、別れさせ屋とは違った新しい強奪というサービスがどういうものかを楽しんでいただける作品だと思います。私、ヒナコの何にもとらわれない考え方やせりふがとても好きなんです。そういうせりふにも注目してもらいたいです。皆さんの悩みを解決するヒントになる言葉もたくさんある作品でした。最終話でのヒナコの活躍にもぜひご期待ください。 ■「あなたの恋人、強奪します。」最終回あらすじ ヒナコ(武田玲奈)は楓(尾碕真花)の依頼を受け、楓の恋人であり自身の相棒でもある陽介(渡邊圭祐)の強奪作戦中。しかし、突然楓からキャンセルが入ったと梨沙(渡邉美穂)から連絡を受けたヒナコは焦りを感じ、陽介に楓の居場所を確認するのだった。 ヒナコの口ぶりにすべての事情を察した陽介は「ウソでしょ…」と混乱するが、一刻を争う状況にアプリで楓の居場所を見つけ出す。そこは、陽介も知らない廃倉庫。ヒナコと陽介、オフィスでスタンバイしていた梨沙は、廃倉庫へと急行する。 一方で、自殺志願者が集うサイトで川田(山本浩司)と知り合った楓は、「死にたい人の手助けをしたい」という川田の言葉にのせられその身をゆだねてしまう。電流が流れる棺に水を溜め、楓に自殺の手引きを淡々と行っていく川田。 廃工場で合流したオフィスCATの3人は楓を懸命に捜しーー最後の強奪作戦が始まる。