河北育ち、伊野菜の“王様”出荷盛ん トレビーゾ・タルティーボ
高級イタリア野菜「トレビーゾ・タルティーボ」の今季の出荷作業が河北町で盛んに行われている。かほくイタリア野菜研究会(牧野聡会長)が生産し、かほくらし社が流通などを管理している。今季の生育は順調で、例年よりやや多い約2トンの出荷が見込まれており、2月上旬まで続く。 みずみずしくカリッとした食感に、ほのかな苦みと甘みが感じられ、白と赤紫色がうねるような曲線を見せる。栽培に手間がかかるため、イタリアでも生産量が少なく、「イタリア野菜の王様」と称される。国内市場では1キロ2千円以上で取引される。 同町では溝延地区の畑で作付けされ、11月下旬からの収穫後に10日ほど冷水に浸して苦みを抑え、出荷する。同地区の水の良さが品質を支えているという。サラダやオリーブオイル焼き、天ぷら、パスタなど調理方法は多く、同町のアグリランドひな産直センターで販売している。 かほくらし社の担当者・増田武虎さん(28)は「トレビーゾ・タルティーボを通じ、河北町でイタリア野菜を生産していることを広く知ってもらいたい」と話している。