「一人でも多く助けたい」 能登へ京都府各地から消防救助隊
1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方で最大震度7の地震があり、北陸地方に甚大な被害が出ている。この「能登半島地震」による救助活動のため、福知山市消防本部(澤田晴彦消防長)の隊員が緊急消防援助隊として、被災地に向けて順次出発している。4日までに計12人が出動。府内のほかの消防隊員とともに「京都府大隊」として現地入りし、隊員たちは人命救助活動などにあたっている。 市消防本部によると、府北部ブロックの第1陣は、福知山6人と綾部4人の計10人が1日午後8時45分に東羽合の福知山消防署から出動。通行できない道路をう回しながら被災地に入り、4日朝から石川県珠洲市で活動しているという。 第2陣は、福知山の後方支援隊と消火隊の2隊6人のほか、舞鶴6人、綾部4人、宮津・与謝5人、京丹後3人の計24人で編成。4日午前8時45分から市防災センターで出陣式が行われた。 澤田消防長は「大変過酷な現場活動となるが、体調管理、自身の安全確保をしっかりやっていただきながら、被災者に寄り添い、被災者のことを考え、活動していただきますようお願いします。みなさんが事故、けがなく、無事に帰ってきてくれることを願います」と隊員たちを激励した。 このあと、隊員たちはレスキュー車や救急車、大型バスなどに乗り込み、福知山市消防本部の職員たちに見送られながら、現地に向かった。 第2陣の福知山消防署の岸本航也消防司令は「東日本大震災のときにも現地で活動した。そのときの経験を生かしたい。テレビで見るぐらいの情報しか私たちにも入っておらず、不安はありますが、それぞれが訓練で培ってきた知識と技術で、一人でも多くの方をお助けできたら」と気を引き締めた。 第3陣は7日に出発する予定だという。