娘が東京の大学を志望、家族で乗り切った日々 パパママ交代でホテル泊
父母が付き添い、泊まりがけで受験
いずれも我が家から離れた東京の大学なので、娘を一人でホテルに宿泊させるわけにもいかず、受験期間は家族で協力しました。出願日や試験日などを娘に書き出してもらい、合格発表や入学金の納入期限日などを私がパソコンで一覧表にまとめました。そして受験する大学にアクセスしやすい都内のホテルを予約し、最初の1週間は父親と娘で、翌週は母親(私)と娘でホテルに滞在し、受験に挑みました。 娘は受験番号などを一切、親に教えなかったので、合格発表当日は娘からの報告をはらはらしながら待つのみでした。塾や学校の先生からは「学力的に見て、MARCHのどこかには合格するでしょう」と言われていましたが、残念ながら不合格が続きました。最終的に明治学院大学に合格し、進学を決めました。 娘は英語以外はすべて苦手教科だったのですが、国際系学部への憧れは強く、その意志を貫いて学校や塾で相談し、いろいろな情報を得ながら自分で決めていきました。振り返ってみて、親にできることはわずかなことしかない、と感じています。地方からの受験は、宿泊の付き添いなど大変な面もありましたが、家族の絆が強まった気がしています。 明治学院国際経営学科では、2年次に海外留学が全員に課されており、北米、欧州、オセアニア、アジアの10の国と地域・12大学から留学先を選べます。娘が第1希望に選んだのは、アイルランドへの4カ月間の留学で、校内選考を経て希望がかないました。大学受験で実際に進学したのは第1志望の大学ではありませんでしたが、本人のやりたいことに挑戦できる、充実した大学生活を送れていると感じています。これからも自分の意思で道を切り開いていってほしいです。
朝日新聞 Thinkキャンパス