奪われた「努力の天才」たちの夢 京アニ事件裁判記録を電子書籍化
「京アニは『光の階段』をのぼっている」とねたんだ青葉被告に対し、死亡した別表1の7の母親は「京アニで働く人たちを分かっていない」と批判しました。
一連の意見陳述を聞いた青葉被告の心境は、それ以前とは大きく変化したように思えました。結審前の最後の被告人質問では「一人一人に努力があり、一人一人に目標があり、一人一人にやりたいことがあり、それと応援していた家族がいて、その全てを握りつぶしてしまった」と語っています。
重大事件を起こした一人の人間が一連の審理を通じ、自らの内面や行いにどう向き合ったのか、その変遷を知る上でも京アニ事件の裁判記録を通読することには大きな意味があると思います。
無料公開する電子書籍では縦書きのスタイルを採用し、文庫本のようにページをめくって読むことができる仕様にしています。文字の大きさや行間もお好みで設定できるようになっています。(京アニ裁判取材班)