安全・安心な走行を支援する電動アシスト自転車用アプリ

　ヤマハ発動機は9日、自社開発のスマートフォンアプリと連携するコネクテッド機能を搭載したスポーツ電動アシスト自転車（eバイク）「クロスコア　コネクテッド」を発売する。電動アシスト自転車へのコネクテッド機能搭載は同社初。eバイク初心者のほか、通勤やフィットネスなど幅広い利用シーンで、安全・安心な走行を支援する。 　最も需要が大きいクロスバイクタイプに導入した。ハンドルに付いたディスプレーとアプリをブルートゥース通信で接続する。アプリは、タイヤやブレーキといったパーツごとのメンテナンスのタイミングなどを知らせる機能があり、知識や経験に関係なく車体の安全管理が可能になる。 　車両から離れていてもスマホで最終接続時のバッテリー残量を確認でき、適切なタイミングで充電を促す通知もあるため、バッテリー切れの不安を和らげられるという。長時間運転中のこまめな休憩や夜間のライト点灯を促すなど、乗車中のリスクも軽減する。安全面以外にも、走行ログを消費カロリーなどとともに記録する機能もある。 　希望小売価格は36万6300円。同日発売するコネクテッド機能なしの「クロスコアRC」の2024年モデル（34万1千円）と合わせ、国内で年2千台の販売を見込む。今後、多様なニーズに対応するためアプリの機能拡充を図るほか、「PAS（パス）」シリーズも含め搭載モデルの拡大も検討していく。 　eバイクの24年モデルでは、オフロードも快適に走行できるグラベルバイク「ワバッシュRT」（46万3100円）も同日発売する。3モデルとも、従来比16％の軽量化、20％の小型化を実現しつつトルクを7％向上させた新型ドライブユニットを採用した。