【タイ】4~6月外国人コンド購入、予想外の6%減
タイ政府住宅銀行(GHB)傘下の不動産情報センター(REIC)によると、2024年第2四半期(4~6月)の外国人によるコンドミニアム(分譲マンション)の所有権移転(購入)戸数は前年同期比6.2%減の3,342戸、購入総額は17.7%減の148億7,400万バーツ(約636億円)だった。予想に反して急減した。19日付プーチャッカーンが報じた。 第1四半期は、全国のコンド購入戸数、総額に占める外国人の割合が各16.7%、28.6%と、ともに四半期ベースで18年以降の最高を更新したが、第2四半期は各11.8%、21.1%に縮小した。 REICのウィチャイ所長代行は第2四半期の落ち込みについて、「サプライズ」と表現。国籍別1位の中国人が前年同期比20%以上減少したほか、2、3位のミャンマー人、ロシア人も落ちこんだ。外国人向け仲介業者などからの聞き取り情報として、需要はあるものの、タイへの送金が難しくなっている状況を理由に挙げた。中国政府の不動産購入を目的とした海外送金規制、ロシア人が経済制裁を避けるため中国に移転した資金のタイ送金が困難になっているもようだ。ミャンマーは軍事政権の規制などで予測が難しくなっている。 24年上半期の外国人のコンド購入戸数は7,280戸、購入総額は328億8,800万バーツだった。それぞれ全国のコンド購入戸数、総額の13.6%、24.6%を占めた。購入戸数・総額とも、国籍別では中国、ミャンマー、ロシア、台湾、米国の順に多かった。