<上白石萌音>東映京都撮影所は「ふるさとのような場所」 1歳のときにあった“霊験” 「霊験お初~震える岩~」インタビュー
5月4日午後9時から放送されるテレビ朝日ドラマプレミアム「霊験お初~震える岩~」。テレビ朝日と東映がタッグで制作したドラマで、人気作家・宮部みゆきさんのホラーと時代小説を融合させた意欲作を、時代劇の聖地・東映京都撮影所スタッフの技術と、最新VFX技術で初めて映像化する。主演を務める上白石萌音さんに、今作の撮影秘話や、自身の“霊験”にまつわるエピソードなどを聞いた。 【写真特集】上白石萌音、取材時はグレーコーデ 見えないものが見える「霊験」持つ町娘に
◇“相棒”京本大我とは「呼吸を作るのに苦労はなかった」
ドラマは、宮部さんが1993年に発表した小説「震える岩:霊験お初捕物控」が原作。舞台は江戸時代後期の1802年、江戸で一度死んだ男がよみがえったという奇怪な事件が起こる。時を同じくして、「忠臣蔵」で知られる赤穂藩主・浅野内匠頭の切腹現場になった屋敷の庭の岩が夜ごと鳴動する、という現象も発生する。これらの謎に、見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる「霊験」を持つ日本橋通町の一膳飯屋の看板娘・お初(上白石さん)と、与力見習いの古沢右京之介(京本大我さん)が挑む。
撮影にあたり、原作小説も読んだという上白石さんは「忠臣蔵が絡んでいたりと壮大な物語ですが、すごくリアルに丁寧に描かれていました。そして、とても怖い部分もあるし、とてもコミカルな部分もあって、“緩急がすごい”と思いました」と話す。
ドラマでも、原作の「緩急」が生きているといい「雰囲気が突然ガラッと変わるような変化を楽しんでいただければ」とアピール。お初を演じるにあたっても「ごくごく普通の女の子であるときと、特殊な力を使うモードの切り替えがあると良いですよね、と監督と役作りを進めて演じました。役の緩急も、うまく表現できていればうれしいです」と述べた。
相棒・右京之介役の京本さんとは、今回が初共演。互いにミュージカルでも活躍しているという共通項があったことから、相棒としての関係値をすぐに深めることができたという。