中村倫也 初の料理本で再確認「仕事も家も円満の秘訣は“ゆるっと手放す力”」
テレビドラマに映画、舞台、エッセイ本の刊行と、マルチな才能を発揮している俳優の中村倫也さん。料理好きとしても知られ、3月14日には初の料理本『THE やんごとなき雑炊』(KADOKAWA)を上梓しました。超多忙ななか、自宅ではどのように家事をこなしているのか、お話を聞きました。 【画像】家事をしている姿も素敵です!中村倫也さんの料理を作る姿から癒やしの笑顔の近影まで(全13枚)
■今まで自己流だった料理「自分、やってなかった!」の衝撃も ── 料理の撮影では、監修の先生とのやりとりも多かったようですね。普段から自由に料理を楽しんでいる様子を窺い知ることができました。
中村さん:普段から自己流で料理は作ってきましたが、習って作るというのはほぼ初めてで。料理監修のタカハシユキ先生が作ってくださったレシピをひと通り読んだあと料理を作り始めたんですが、調理に入るまでのちょっとしたひと手間とか段取りが発見でしたね。 例えば、食材の切り方、絹さやの筋の取り方。出汁をとるときには煮干しの腸は取ったほうがいいとか、マグロは一度火を通して臭みをとるといいとか、そういう料理のコツもはじめて知りました。料理の手順にも意味があって、逆にすると栄養価が損なわれたり、美味しさにも直結する。そんなふうに料理を科学的に知れたことも楽しかったですね。
── 中村さんから普段から料理をしていることがよくわかります。 中村さん:ロールキャベツ風の雑炊を作ったときとか、キャベツの芯に隠し包丁を入れるのが驚きでした。「自分、やってなかった!」って。ロールキャベツは作ったことがありましたが、そのまま普通に巻いてできていましたから。でも隠し包丁のひと手間で確かに巻きやすくなる。ああ、こういう工夫もあるんだなあと、素直に勉強になりました。 そんなちょっとしたコツがありつつも、雑炊は雑多な食材と米を合わせて煮るだけの簡単料理ですから。いろんな食材を鍋に入れて煮るという調理法で、すごくバリエーションが広がるんだってことを知ってほしいです。