今年の漢字を問われて「幸」と書いた平田憲聖。森下らミレニアム世代がスポーツ界を引っ張っている

クリスマスが終わり、26日は広島など複数の球団が仕事納めだった。いよいよ年の瀬だなあ。 野球界の動きが少なくなる一方、いろんな競技のイベント取材が全国各地で行われる。少数精鋭のサンスポは、その日の原稿になりそうな現場の匂いをかぎつけて、いかにピンポイントで記者を派遣するかが大事になる。 この日、大阪・南港のミズノ大阪本社に出向いたのはデスクの川端亮平。同社のブランドアンバサダーを務める男子ゴルフ・平田憲聖を取材するためだ。 ただ、現地に向かう川端の表情は少し引きつっていた。ゴルフには苦い記憶しかないからだ。 「虎番時代の2008年に沖縄での春季キャンプ中の休日にコースデビューしたんですが、196をたたいてしまって…。それを機に練習しようとクラブなどをそろえたら、数日後に左手薬指を骨折して、ノートすら持てなくなってしまったんです」 知らんがな、と一蹴したいところだが、それだけではないらしい。 「その年の7月にゴルフ担当に代わって全英オープンの取材を担当したんですが、現地に到着したら谷原秀人選手と元『プッチモニ』の長手絢香さんの結婚がすっぱ抜かれていて…。初日は現地に来ていた新妻をコースで捜し回って、ゴルフのプレーを見た記憶がないんですよ」 そしてそれ以来となるゴルフ取材で、何かが起こるんじゃないかと気が気でなかったというのだ。普段は会社のデスク席にデン！と座っているやつが…と笑っていたら、また川端から連絡がきた。本当に何かあったのか！？と思ったら、2時間前とは一転してまくしたてるように話し始めた。 「2025年シーズンに向けて、アイアンやウエッジの試打があったんです。担当者との話し合いはもう進んでいて、報道陣向けの絵作りみたいな感じだったんですけど、数球打っているうちに上着を脱いでまた打って。『このまま1時間くらい練習したい』って言うんですよ。今季の賞金ランキング2位のホープたるゆえんですね」 急にゴルフ記者の顔をしだした川端によると、今月中旬まで米国の最終予選会に出場していた平田は17日に帰国後、オフはほとんどないそうだ。クリスマス当日も練習を行い、年明けはハワイでの米ツアーに出場する予定。世界と戦うためには、それくらいしないといけないのかもしれないんだろうなあ。