“トールボーイ”と呼ばれたホンダ「シティ」。若者心をGETしたのは背高ノッポの斬新なスタイリングだけではなかった!【歴史に残るクルマと技術047】
●ホンダのシティが登場した1981年は、どんな年
1981年には、ホンダの「シティ」の他にも、トヨタの「ソアラ」も発売された。 ソアラは、本格的な高級スペシャリティカーとして、洗練されたスタイリングと国内初となる数多くのエレクトロニクス技術を駆使して、2代目は“ハイソカー”の火付け役にもなった一生を風靡したヒットモデルである。 クルマ以外では、スペースシャトル「コロンビア」が初飛行に成功、福井謙一氏がノーベル賞を受賞した。ピンクレディ解散、写真週刊誌「FOCUS」と女性ファッション誌「CanCam」が創刊され、人気番組「オレたちひょうきん族」、TVドラマ「北の国から」の放送が始まった。 また、ガソリン157.1円/L、ビール大瓶264円、コーヒー一杯256円、ラーメン334円、カレー420円、アンパン82円の時代だった。 ・・・・・・・ 従来の“カッコいいクルマ=背が低い”というクルマの常識を打ち破った画期的なトールボーイのシティ。その発想は現在大人気の軽ハイトワゴンに通じる、日本の歴史に残るクルマであることに間違いない。
竹村 純