菊池雄星、アストロズへトレード。GMは「ポストシーズンで投げられるパワーを持った投手」とコメント
菊池雄星が常勝軍団の一員となった。『MLB.com』は現地7月29日付の記事で、日本人左腕が3対1のトレードでアストロズに移籍したことを伝えた。
アストロズは菊池獲得と引き換えに、いずれも若手有望株のジェイク・ブロス(投手)とウィル・ワグナー(内野手)に加え、外野手のジョーイ・ロペルフィドをブルージェイズに放出した。
現地紙『ヒューストン・クロニクル』は同日付で電子版に菊池獲得の記事を掲載し、その冒頭で、「アストロズは先発投手を獲得した、それなりの代償を支払って」と前置きした上で、トレードの内容を詳報。
続けて、ダナ・ブラウンGMによる「多くの選手には高い値札がついている。メジャーリーグレベルの先発投手を獲得しようと思えば、手放し難い良い選手を放出しなければならない。若い才能を手放すのは惜しい」。
「しかし、結局のところ、ポストシーズンに進出し、勝ち進むには先発ローテーションを安定化させなければならない。第一に、市場には何人か良い投手が揃っていたが、後になればなるほど、値段は高くなると感じた」。
「我々はロベルフィドをかなり気に入っているし、ブロスもワグナーもかなり気に入っているので、値が張ったと感じた。ただ、最終的にはこれが、ポストシーズンでも投げることのできる、パワーのある投手を獲得する手段だと感じた」とのコメントを掲載した。
続けて記事では、「ブラウンGMはアストロズが。キクチを『しっかりと三振を奪える投手』であり、『イニングを稼いでくれる』と見ていると、述べている」とした。
そして、ジョー・エスパダ監督による「彼の肩はとても気に入っている。彼はかなり長い期間、良い投手であり続けている。彼を獲得できて満足だね」とのコメントを引用。
また、ブラウンGMによる「彼は速球に力があると思う。我々のスタッフは、この球団で投球する上で素晴らしい仕事をしてきた。我々は調整を施すことができる。それを踏まえた上で言うと、我々は彼のことを速球で支配する力を持続させるところまで持って行けると思う」との言葉を伝えている。
一方、『MLB.com』はアストロズへ移籍した菊池について、「キクチは素晴らしい年を送っているわけではないが、彼は多くの打者から三振を奪いつつ(115回2/3で130奪三振)、四球をあまり与えておらず(30)、これは終盤へ向け、魅力的なコンビネーションとなる」「多少のリスクは伴うが、終盤へ向け素晴らしい利点となる」と評している。
J SPORTS 編集部