山口県立周防大島高の福祉専攻科、来年度の募集停止…県立大付属化で社会福祉士の養成を検討
山口県教育委員会は1日、県立周防大島高(周防大島町)の2026年4月の県立大付属化に伴い、福祉専攻科の募集を来年度の入学者選抜から停止する方針を県議会の文教警察委員会で報告した。 【地図】周防大島町の位置
同科は介護福祉士の育成を目的に16年に設置された。高校を卒業した人が入学でき、修業年限は2年。募集人員は20人で、開設以来、入学者は5~11人(平均7・3人)で推移している。これまでに37人が卒業し、県内の介護施設に就職するなどした。
県教委は同日の文教警察委員会で、県立大は付属高(3年)と大学(4年)のカリキュラムによる社会福祉士の養成を検討しており、付属高に福祉専攻科を設置する予定はないことを説明。県内で介護人材が不足していることを踏まえ、県教委は今後、県立高での福祉教育のあり方を検討するという。