世界の流行発信地・イタリアのミラノに、オーデマ ピゲの新しい「APハウス」がオープン!
時計ブランド、オーデマ ピゲが2024年3月1日、イタリア・ミラノの中心地に新たな「APハウス」をオープン。伝統、テクノロジーそしてコンテンポラリーデザインを組み合わせた5つのフロアで構成される建物で、ブランドの世界観を存分に堪能できる稀有な施設だ。メディア関係者を集めて開催された「APハウス ミラノ」のお披露目と新作発表のイベントをリポートする。 【写真】オーデマ ピゲの新作時計、APハウスのフロア
オーデマ ピゲの可能性を広げる圧巻の新作時計
2019年にブランド合同による大がかりな時計見本市への出展を取りやめたオーデマ ピゲは、2021年に独自の新作時計発表会「APソーシャルクラブ」をスタート。今年は3月4日、イタリアのミラノで開催された。この地が選ばれたのは、移転・新装となった「APハウス ミラノ」のお披露目を兼ねるためだ。 「APソーシャルクラブ」開催当日は世界中から招待されたメディア関係者が、市内のコンベンション施設に集結。ここで披露された2024年の新作第一弾は、全20モデルで、その中から今回はふたつのモデルを紹介する。 最も大きな注目を浴びたのは、ギタリスト兼シンガーのジョン・メイヤー氏とのコラボモデル。会場では、メイヤー氏本人が、対談形式でプレゼンテーションを行ったほど熱がこもった自信作だ。彼が登壇した瞬間は、大きな拍手と歓声に会場が沸いた。 熱心な時計コレクターとしても知られるメイヤー氏は2021年、自身がデザインした「いつまでも見ていたくなる時計」をオーデマ ピゲにオーダーした。それを見た前CEOのフランソワ-アンリ・ベナミアス氏から、「これをファンと共有するため、限定モデルとして出さないか?」と提案され、今回のコラボレーションが決定したという。 その限定モデル「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー“ジョン・メイヤー”」は、一面に広がるランダムな形状の突起が光を乱反射し、かつてない煌めきを放つ斬新なダイヤルが印象的。メイヤー氏のアイデアで生まれたこのダイヤルは「クリスタルスカイ」と名づけられ、見る角度によって煌めき具合がさまざまに変化する。 また、表情の変化という点においては「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン オープンワーク サンドゴールド」も実にユニークであった。 モデル名にあるサンドゴールドとは、オーデマ ピゲが独自に開発した18Kの新しい素材(金、銅、パラジウムの合金)。18Kピンクゴールドに含まれる銀をより白いパラジウムに置き換えることで、柔らかなサンドベージュカラーを得ている。しかも角度によって、ホワイトゴールドのようにも見えるのだ。