〔東京外為〕ドル、157円台後半=弱めの米小売統計で下落(19日午前9時)
19日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、5月の米小売売上高が弱めとなったことで売りが強まり、1ドル=157円台後半に下落している。午前9時現在、157円86~87銭と前日(午後5時、158円13~14銭)比27銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は158円10銭前後でもみ合った後、米国時間に下落した。米国時間序盤に発表された5月の米小売売上高は前月比0.1%増と市場予想より弱めとなり、米長期金利が低下。ドル円も売りが広がり、一時157円60銭近くに下落。同水準では買い戻しも入り、終盤は157円80銭台に持ち直した。東京の早朝も同水準で推移している。 5月の米小売売上高が弱い内容になったことは、長引くインフレや高金利で個人消費が弱まりつつあることを示唆していると受け止められ、改めてFRBの早期利下げ観測が台頭。米長期金利の低下を招いた。もっとも、東京の早朝は、時間外取引で米金利低下は一服しており、「ドル円の上値は重いものの、一段と下がる状況でもない」(FX業者)と指摘される。 また、「米国がジューンティーンスデー(奴隷解放記念日)で休みとなるため、東京時間は様子見ムードも強まり、上下の値動きは乏しいのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。 ユーロは対円で小安い。対ドルは強含み。午前9時現在、1ユーロ=169円53~53銭(前日午後5時、169円57~58銭)、対ドルでは1.0738~0739ドル(同1.0723~0723ドル)。