災害に備え、車中泊の正しい技術と知識を学ぶ!最低限必要な“三種の神器”とは?
――『カーネル』及び、大橋編集長ならではの車中泊避難のメソッド、対策はありますか? 「“ローリングストック”――要は、車内に積んでおくアイテムの定期的な交換、点検ですね。災害はいつ起こるかわからないので、定期的に夏もの冬ものを入れ替えして、水や非常食の賞味期限やLEDランタンなどの電池をチェックする。その他のアイテムのメンテナンスもしておく。 春は毎年3月には東日本大震災、4月には熊本地震のニュースが必ず流れます。秋は9月1日、防災の日などでもいいです。誕生日でも結婚記念日でも何でもいいので、衣替えを兼ねて春と秋にこれらのことを実行していただければと。 そして普段あまりクルマに乗らない方は、ちゃんとガソリンが入っているかどうか? 日頃からガソリンやバッテリーの残量を気にすることを習慣にしてください。 ちなみに、ポータブル電源などのバッテリー類は、過充電、過放電に注意です。常に80%くらい充電することを目安としましょう」 ――大人の趣味としても人気の車中泊。凝れば凝るほど買い物も増え、なかなか家族に理解してもらえない…という方も多いと思います。そんな皆さんに、大橋編集長からメッセージをお願いします。 「私自身も身につまされるのですが…これは災害のための予行演習だと言い張って、まずはお小遣いの範囲での車中泊旅行を始めてみてはいかがでしょうか? ポータブル電源をはじめ、LEDランタンやIHクッカーなど、普段使いできるアイテムもたくさんあります。 いざという時が来ないにこしたことはありませんが、備えあれば患いなしです。ご家族のことを守れるよう、これからも車中泊の技術や知識を磨いてください」 『カーネル』3月号では、ポータブル電源を特集。 「レジャー車中泊はもちろん、災害時でも電気をいかに使うかが重要になっています。“ポタ電”で一冊作るのはウチくらいだと思いますので、ぜひ参考にしていただければ」(大橋編集長)。 買ったはいいが宝の持ち腐れとならないよう、レジャー&非難を想定した車中泊を実践。編集長が提唱する“ローリングストック”も忘れずにやっていきたい。
【大橋保之 プロフィール】 1972年生まれ。愛知県出身。「カーネル(株)」代表取締役社長。車中泊を楽しむ雑誌『カーネル』(年6回発行)の編集長。アウトドア情報メディアサイト「SOTOBIRA」も運営。車中泊、キャンピングカー、キャンプ、登山など、アウトドアに関するオリジナル記事を展開中。著書に『やってみよう! 車中泊』(中公新書ラクレ)などがある。 (取材・文/橋本達典)
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