JDMA創造性コンテストで中仙中学校のチームが銀賞と銅賞を受賞
日本デザインマネジメント協会による「JDMA創造性コンテスト」の表彰式が10月29日、中仙中学校(大仙市長野新山)で行われた。(大仙経済新聞) 【写真】JDMA創造性コンテストに参加した生徒たちと日本デザインマネジメント協会の代表理事たち 同協会はソーシャルデザイン活動を基軸にデザインマネジメントを専門とする人材育成に取り組んでいる。同大会は日本の将来を担う創造力豊かな人材の育成支援を目的とし、中学2年生を対象に開催。今年は北海道2校と秋田県1校によるプレ大会で、26チーム99人が参加した。中仙中学校からは12チーム49人が参加。9月からの1カ月間で「あなたの街の災害避難所で役立つ道具」をテーマに各チームがさまざまな道具を考案した。 避難所での貢献度、新規性、進歩性、独創性、プレゼンテーションの5項目で審査が行われた。中仙中学校からは6チームが10位以内に入賞し、銀賞と銅賞も受賞した。 銀賞を受賞したのは「キューブパンツ」を考案した柴田柚李さん、荒川美優さん、伊賀穂乃香さん、鈴木仁心さんのチーム「スタンディングメンバーの輝き」。「避難所でも清潔なおむつをはかせてあげたいお母さんの思いを形にした」といい、圧力でキューブ形にしたおむつを考案した。「災害貢献度が高く、独創性では群を抜いている。プレゼンテーションも笑顔を引き出すもので良かった」と評価された。鈴木さんは「親から聞いた困ったことを形にした。自分たちの作品が被災者の方の役に立てたら」と話す。 銅賞を受賞したのは「TBTベッド」を考案した藤村真希さん、谷内宏都さん、藤原冬獅郎さんのチーム「G3」。「避難所の不便さに目をつけ、多機能ベッドがあればいいのでは」と考え、テーブルとトランポリンとベッドの機能を備えた多機能ベッドを考案した。「避難生活そのものを配慮している点が素晴らしい。データを集め検証し、プレゼンテーションのレベルも高い」と評価された。藤村さんは「受賞できると思ってなかったのでうれしい」と話す。 受賞メダルは美術作家の水口麟太郎さんが、「創」への思いを込め、漢字を立体的に表現した立体書道という技法を用い制作した。 表彰式終了後には、同協会の菅原重昭さんと高嶋晋治さんによる特別授業も行われ、生徒たちは気付きを書き留めながら話に耳を傾けていた。
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