映画『かくしごと』ポスタービジュアル

　杏が主演する映画『かくしごと』の公開日が6月7日に決定。あわせてポスタービジュアルと予告編が解禁された。 【動画】1つのうそから始まる疑似親子の幸せが崩れていく――『かくしごと』予告編 　ミステリー作家・北國浩二による小説『嘘』（※『嘘』の正式表記は正字）を実写化する本作は、1つの＜嘘＞をきっかけに、それぞれの＜かくしごと＞が明らかになっていくヒューマン・ミステリー。『生きてるだけで、愛。』（2018）で長編監督デビューを飾った映像クリエイター・関根光才の2作目となる。 　長年確執のあった父親の認知症の介護のため、田舎へ戻った主人公・千紗子は、ある日、事故で記憶を失った少年を助ける。少年に虐待の痕を見つけた千紗子は、少年を守るため、自分が母親だとうそをつき、一緒に暮らし始める。1つのうそから始まった疑似親子はやがて、本物の親子のようになっていくが、そんな幸せは長くは続かなかった―。 　主演の杏は「今の自分だからこそ、演じることができる」と、母親ならではの深い母性を芝居を超えて体現し、鮮烈に見る者の心に焼き付ける。父・孝蔵役には奥田瑛二。認知症を患い、娘のことすら忘れ、日に日に別人のように衰えてゆく姿を、静かながら胸に迫る演技で圧倒する。少年役に中須翔真、さらに安藤政信、佐津川愛美、酒向芳と実力派俳優たちが出演する。 　主題歌は羊文学の書き下ろしによる「tears」。 　ポスタービジュアルは、本編の撮影中に撮り下ろした写真を使用。杏演じる千紗子が少年をぎゅっと抱きしめ、覚悟を決めたような力強い瞳をこちらに向けている。 　予告編では、事故をきっかけに、虐待を受けた少年を守る千紗子の姿が映される。連れ帰った少年の体に虐待の痕を見つけ、かくまうことを決める千紗子。佐津川愛美演じる久江が保護に反対するが、千紗子の決意は揺らがない。目覚めた少年に決意の宿るまなざしを向ける千紗子が「あなたはわたしの子どもなの」と少年に“嘘”をつくと、少年はほほ笑みを浮かべ、「お母さん」と千紗子に呼びかける。認知症の孝蔵と3人、まるで家族のように過ごす中、安藤政信演じる少年の父が現れ、急展開を迎える─。 　何かを隠すようなそぶりを見せる少年、「お前が隠した」と千紗子に詰め寄る孝蔵、海の中「ジュン！」と叫ぶ千紗子。少年に隠された秘密、思い出してはいけない過去、1つのうそをきっかけに明かされていくそれぞれの＜かくしごと＞とは―。 　映画『かくしごと』は、6月7日より全国公開。 　関根光才監督と主演の杏からのコメント全文は以下の通り。