巨人ドラ4、北星学園大付高・石田充冴は〝北斗の拳〟由来の二刀流候補 身長192センチから放つ最速149キロ、スカウトの前で2本塁打も
巨人の新人が8日、川崎市のジャイアンツ寮に入寮。ドラフト4位の石田充冴(じゅうざ)投手(18)=北海道・北星学園大付高=は、名作漫画「北斗の拳」の登場人物からつけられた名前だけでなく、投打二刀流の可能性でも注目を集めそうだ。 【写真】施設を見学する巨人のルーキー 氷点下の北海道旭川市から飛行機で約3時間。降り立った羽田空港で石田は「雪がない」と驚き、気温7度に震える報道陣を前に「着てきたダウンも要らないなと思いました」とジャケット姿で寮に入った。手荷物の中には亡き愛犬とのツーショット写真も。「名前は『やぶき』です。中学生のころまで一緒に育った友だちみたいな存在でした。『あしたのジョー』の矢吹丈から父がつけたんですが、なんで名字なのかは…」 そう話す自身の名前もまた漫画が由来だ。昨秋のドラフト指名以来、話題を呼んでいる珍名は「北斗の拳」に登場する「雲のジュウザ」から。天賦の拳才と自由奔放な生き方や、最強の敵ラオウに立ち向かった壮絶な最期に人気が集まったキャラクターにあやかり、父威仁(たけひと)さんが命名した。とはいえ本人は「『北斗の拳』はもちろん読みました。でも今の時代にジュウザみたいな生き方をしたらすごい怒られる。自分はああいうタイプではないです」といたってまじめ。 身長183センチのジュウザよりも大きい192センチの恵まれた体格から最速149キロを投げ込む右腕について、球団関係者は〝天賦の球才〟を証言。「高校通算5本塁打だけど、ウチのスカウトが見に行ったときにホームランを2本打ってる。あの身長で腕をうまくたためるし、体の使い方もうまい。センスがケタ違い。二刀流で育てても面白いと思うよ」と話す。非凡な野球センスが花開けば、本家ジュウザに負けない人気者になれそうな逸材だ。 (片岡将)