「電気代がもったいない」と言って換気扇をつけずにたばこを吸う夫。大して電気代はかかりませんよね?臭いので換気してほしいです…。
家族に喫煙者がいる場合、どの部屋でたばこを吸ってもらうのか、またたばこを吸う際に換気扇を使用するのかなどでもめる可能性があります。電気代がもったいないからという理由で、換気扇をつけずにたばこを吸う人もいるでしょう。 そこで今回は、換気扇にかかる電気代や、たばこを吸う際に換気扇をつけるメリット・デメリットを解説します。
換気扇にかかる電気代
たばこを換気扇のあるキッチンで吸うと仮定します。Panasonicのフィルター付換気扇「FY-25PH6」を例に挙げると、消費電力は20W(50Hz)です。キッチンでたばこを吸うために換気扇を1日1時間稼働させる場合、1日あたりの電気代は0.02kW×1時間×31k/kWh(税込み)=0.62円となります。1ヶ月を30日間とすると、月額電気代は0.62円×30日=18.6円です。 電気代の目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が公表している31円/kWh(税込み)を採用しました。たばこ代と比較すると、換気扇にかかる電気代は微々たるものといえるでしょう。
たばこを吸う際に換気扇をつけるメリット・デメリット
たばこを吸う際に換気扇をつけるメリットは、室内に臭いがこもりにくい点です。家族がたばこの臭いで不快な思いをしないように、換気扇をつけてたばこを吸うのは有効な手段といえるでしょう。 ただし、換気扇の下でたばこを吸っても、たばこの有害物質は完全には除去できません。親が喫煙する際に必ず換気扇をつけていても、その家庭の子どもの尿からは通常の数倍のニコチン関連物質が検出されたというデータがあるのです。つまり、換気扇をつけても、たばこの受動喫煙は完全には防げないということになります。 たばこを吸う際に換気扇をつけるもう1つのメリットは、たばこのヤニによって壁紙が黄ばむリスクを軽減できる点です。ただし、換気扇をつけても壁紙の黄ばみはゼロにはならず、さらに今後は換気扇が黄ばみやすくなるためこまめな掃除が必要となります。 さらに、換気扇に吸い込まれた煙はダストを通って隣家に運ばれる可能性もあります。換気扇をつけてたばこを吸うことで、かえってトラブルを招く可能性すらあるのです。