トリンドル玲奈が語る新たな自分 「やっと人と違うことを楽しめるようになった」
WWD:憧れのビューティミューズは? トリンドル:髪を切るきっかけになったジーン・セバーグ以外にも、オードリー・ヘプバーンやミア・ファロー、ウィノナ・ライダーの写真をたくさん保存して眺めています。共通するのは、ショートカットでありながら品があること。その人自身の美しさが出ていて魅力的です。フェミニンな服装も多く、ヘアスタイルとファッションのバランスを参考にしています。
日々の過ごし方が美しさにつながる
WWD:30代になり、美しさについて考え方の変化は? トリンドル:日々の過ごし方が顔に出ると気づきました。もちろん美容のアプローチも楽しくて好きなのですが、毎日の生活や食事が大切だと考えています。特に周りの人を大切にすること。夫や家族、友人、ファンの方、撮影やお芝居のスタッフの方々、今の自分を好きでいてくれる人を大切にして、こちらも好きでいると良い関係が生まれて、幸せな気持ちになります。少し嫌なことを言われたりしても、全く気にならなくなりました。
WWD:もともとは周囲を気にすることが多かった? トリンドル:実は髪を切る前日も、とても悩んでいたんです。私は前髪を少し短く切りすぎるだけでも、鏡の前で気にするようなタイプで、子どものころから周りの人と同じでいたい性格でした。派手なことやみんなと違うことは好まず、髪形もみんなと同じでいいと思っていたんです。それでも夫が「断然ベリーショートの方がいいよ」と言ってくれて、切り終えてからも「かわいいね」と言ってくれる。最近はささいな褒め言葉でもちゃんと真に受けて、うれしい気持ちになっちゃおうと思っています。
WWD:自分らしさを楽しみ始めた。 トリンドル:みんなと同じでいようとすると、他の人が何をしているのか気になってしまうんですよ。でも今はメイクも服も自分の目で見て、着てみて、試してみて、それから似合うものを選ぶのですごく楽しい。みんなと一緒じゃなくてもいいかもって、32歳になってやっと思えました。