阪神・岡田監督あきれた15三振 関西ダービー初戦完敗 交流戦V逸も決定
(日本生命セ・パ交流戦、オリックス4-0阪神、1回戦、オリックス1勝、11日、京セラ)阪神はオリックスとの〝関西ダービー〟初戦に0-4で完敗。打線は相手先発の曽谷に抑えこまれるなど、今季ワーストタイの15三振を喫した。貧打線の惨状に、岡田彰布監督(66)も「俺はわからん」とあきれ顔だ。昨季の日本シリーズでしのぎを削ったオリックスに、日本一チームの意地を見せてくれ~。 【写真】「しんどいわ」ベンチでパインアメを食べる阪神・岡田彰布監督 バットがクルクルと回り、ストライクゾーンにバシっと決まった球はただ見送ることしかできなかった。投手陣の奮闘に応えたかった打線がK、K、K…。岡田監督もあきれ顔の15三振を喫し、昨季の日本シリーズの再現となった関西ダービーの初戦を落とした。 「やるで。何もないけど」 試合終了直後、報道陣が集まるよりも早くベンチ裏に表れた指揮官は会見のスタートを呼びかけ、相手投手の出来を聞かれて「いやあ、知らん、俺はわからん」。怒りを通り越したかのような淡々とした口調で貧打ぶりを振り返った。 「見送りっていうても、ストライクらしいなあ、見送ってんの。そらあかんわなあ。ボール球を振って、ストライクを見送ったら。あれだけ見逃して(判定は)ストライクなわけやからなあ」 3連勝中の勢いで熱戦を期待したファンもうんざりするような光景が展開された。オリックス先発・曽谷の前に三振の山を築き、四回1死一塁では佐藤輝のバットも低めのフォークに空を切った。これで通算500三振となった左の大砲は「タイミングというより投げている球がすごい良かった」と脱帽。ここから、五回の最後の打者となった中野まで5者連続三振を奪われ、0-1の六回2死満塁の逆転機はミエセスがスライダーに見逃し三振に倒れ、虎党のため息が充満した。 今季2度目のスタメンで二回に中前打を放ったミエセスも「1打席目のヒットより、そこ(満塁)でヒット打てるようになりたい」と悔しがった。曽谷に12三振、2番手で七回に登板した山田にも3者三振に倒れ、岡田阪神は今季ワーストタイとなる1試合15三振を食らった。 三振の内訳は空振り8、見逃し7。岡田監督があきれたように、見逃し三振7は5月1日の広島戦(延長十二回)と並ぶ今季12球団ワーストで、9イニングでは最多。まさに手が出なかった。球団ワーストの16三振に迫る〝大型扇風機打線〟では昨季日本シリーズの再現には程遠かった。