ブルックフィールド主導の企業連合、ドバイ学校運営GEMSに出資
(ブルームバーグ): カナダの資産運用会社ブルックフィールド・アセット・マネジメント率いるコンソーシアムは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点とする私立学校運営会社GEMSエデュケーションに出資する。同社を創業したインド系移民の一族は学校運営事業をわずか1校から世界有数の規模に拡大した。
詳細は明らかにされていないが、ブルームバーグ・ニュースは先にブルックフィールドが約20億ドル(約3200億円)の出資を検討していると報じていた。今回の取引は、湾岸諸国のプライベートエクイティー(PE、未公開株)案件としては最大クラスとなる。
CVCキャピタル・パートナーズは、5年前に取得したGEMS持ち分を手放し、実質的に出資から撤退する。当時はCVCとして湾岸諸国で初のPE分野進出となる取引だった。CVCの中東部門責任者オズギュル・オンダー氏は「この魅力的な地域に対する一段の投資に全力を尽くす」と述べた。
発表資料によると、出資者にはブルックフィールドの他にドバイ拠点の金融サービス会社ガルフ・イスラミック・インベストメンツ(GII)やマラソン・アセット・マネジメント、アゼルバイジャン国家石油基金(SOFAZ)が含まれる。
GEMSのルーツは創業者サニー・バーキー氏の両親がインド南部ケララ州からドバイに移住した1959年にさかのぼる。現在はUAEで40校以上を経営し、生徒数は13万5000人を超える。
海外駐在員が多いドバイでは、親が子供の私学教育に多額の資金を投じる傾向があり、その費用は年間2万ドル以上に上ることもある。
原題:Brookfield-Led Group Buys Stake in Dubai School Operator GEMS(抜粋)
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Nicolas Parasie