富士山…大荒れ「山開き」スーツケースの外国人登山者 “登山規制”でUターンの人も
■「登山規制」山梨・吉田ルートを事前予約制に
近年、富士山では様々な問題が起こっています。 山梨県知事政策局 岩間勝宏さん 「登山道の過度な混雑ですね。この緩和であったり、弾丸登山をまず抑制することが目的となりますので」 去年7月に撮影された映像では、頂上付近まで大行列ができていました。人があふれかえっている状態です。 去年、富士山を訪れた登山者はおよそ22万1000人で前の年の1.4倍。外国人登山者増加による「過度な混雑」や、「ご来光」を目当てに夜通しで頂上を目指す「弾丸登山」が問題になっていました。 警備員 「リストバンドをお見せ下さい。いってらっしゃい、お気をつけて」 1日から山梨県は、登山者のおよそ6割が利用する山梨・吉田ルートを事前予約制にしました。一日当たり4000人の入場規制と、一人2000円の通行料を導入しました。 5合目にゲートを設置し、午後4時から午前3時までの間はゲートを閉鎖。24時間体制で警備員が配置されます。 外国人登山者 「予約システム、最初はめちゃ混乱していたんですけど。でも、こういった規制がないと、安全性がとれないなと。逆に安心して登れるチャンスになるかなと思っていました」 「登山規制」の新ルールでトラブルも発生。中国から来た4人家族は、予約が必要だと知らなかった様子です。 中国からの観光客 「(Q.帰るんですか?)寒すぎるし、登山道具も防寒着も持ってないから、もう帰るよ。富士山に来た思い出になるよう、写真だけ撮るよ」 1日、ゲート閉鎖となる午後4時の5分前には…。 登山者の男性 「(Q.まもなく閉じようとしてる)行った方が良いね」 「(Q.あと5分で閉じちゃいます)行きましょう」 ゲートが閉まる5分前ですが、登山者がギリギリでゲートを通過していきました。 係員 「午後4時になりましたので、閉門してください」 8合目に向かう登山道の途中では、岩の間で倒れ込む登山者がいました。 登山靴に、防寒用の登山ウェアを身に着けていますが、救助した山小屋スタッフによると、倒れていたのは外国人で骨折の可能性があるといいます。