ゴルフ界のジェンダーギャップは埋められるか 女性ゴルファーの半数近くが「理不尽」を経験
女性の意見に合わせなければいけないということではないが、男性は不自由に感じていないことでも、女性には不自由に感じている部分があるのを、ゴルフ業界としても感じ取らないといけない。 「ゴルフ人口は男性が多いので女性のことはあまり考えていないのがよくわかる」というコメントもあったが、そう言われないよう、せっかく集まった声を生かしたい。 ■「レディスティー」呼称廃止の改善策 本記事の執筆中、さっそく新しい試みの情報がきた。全国148コースを運営するパシフィックゴルフマネージメント(PGM)が4月1日からティーマーク(ティーイングエリア)の呼称をカラーネーミングに統一することになった。
一番距離が長いブラックから、一番短いピンクまで6段階のティーイングエリアを色で言い分ける。 そのため、これからは「レディスティー」とは呼ばずに「“レッドティー”からやります」とか、「“ホワイト”から行きます」など、男性・女性を問わず、自分の飛距離に合わせて選べる。 これにより、レディスティーの名称で不快な思いをした方にとっては解決策の1つとなりそうだ。 今回のように「現場の声」をもとにした取り組みが広がって、女性はもとより若いゴルファーやこれから入ってくるゴルファーへのアピールになるといいのだが。
赤坂 厚 :スポーツライター