日米数々の球団を渡り歩いた「ノールック投法」 07年にはワールドシリーズVも経験
創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第30回は岡島秀樹。 【写真】ルーキー原辰徳の華 多摩川キャンプにファン1万人と警察官15人&パトカー3台 * * * 「ノールック投法」がトレードマークだった岡島秀樹は1975年12月25日、京都府生まれ。東山高で甲子園に2度出場し、93年ドラフト3位で巨人に入団した。 2年目の95年に1軍初昇格を果たし、96年5月7日に初勝利を挙げた。長嶋政権の97年、開幕1軍でローテ入りを果たすも4勝(9敗)に終わり、翌98年も3勝。球威ある速球と大きなカーブが武器で、リリースの瞬間、顔を下に向けて投げる独特のフォームが特徴だが、時に制球難にも苦しんだ。 99年から中継ぎに転向し、2000年のソフトバンクとの日本シリーズでは第6戦の9回を締め、胴上げ投手となった。00年に球宴初選出、01年の球宴では、この年から作られた抑え部門で選出された。 02~05年はセットアッパーとして188試合に登板。チームに貢献した後、06年に日本ハムに移籍する。06年オフにはFAでレッドソックスと契約しメジャーに挑戦。07年にいきなりワールドシリーズ優勝を経験した。 12年、日本に復帰しソフトバンクで開幕から46試合連続自責0をマーク。その後もアスレチックス、ソフトバンク、DeNA、オリオールズと日米を渡り歩き、16年限りで現役を引退した。
報知新聞社